内容説明
本来異質な福祉学と経済学の視点を交差させながら、福祉の理論的基盤と経済学の新たな方法を探る。福祉の思想と制度、社会的選択手続きの分析を通して、経済学的思考の可能性と拡がりを展望する。
目次
第1部 福祉の比較理論分析(リベラリズムとコミュニタリアニズム;正義とケア;リスクに抗する福祉とは;善と正義)
第2部 福祉制度の経済分析(「財産所有民主主義」システム;市場の論理と福祉制度;公的扶助の財政と就労インセンティブ;福祉と経済成長)
第3部 潜在能力アプローチと福祉の社会的選択(自立の社会的基盤と公的扶助;政治的リベラリズムを越える論理と制度;社会的排除・基本的福祉の保障;リベラリズムの数理的定式化)
第4部 福祉の政治経済学(多元的民主主義と公共性;民主主義の沈黙;差異の平等;現代正義論と支援の思想;自由への規範としての制度)
著者等紹介
後藤玲子[ゴトウレイコ]
1958年新潟県上越市生まれ。現在、一橋大学経済研究所教授(経済哲学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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