内容説明
人々の快適な暮らしのため工学にできることは何か―失われた感覚や身体機能をテクノロジーで支援する「福祉工学」のパイオニアがその多彩な研究を紹介。「物まね鳥」や「気配」のナゾ解きなど身近な科学から、ヒトの潜在能力を引き出すモノ作り、超高齢社会に必要なグランドデザインを構想する国家プロジェクトまで、魅力的な研究エピソードとともに福祉工学の可能性を指し示す。
目次
第1章 福祉工学への道
第2章 「聴く」を助ける
第3章 「話す」を助ける
第4章 「見る」を助ける
第5章 バーチャルリアリティとロボットを生かす
第6章 高齢社会のパラダイムシフト
著者等紹介
伊福部達[イフクベトオル]
東京大学・高齢社会総合研究機構特任研究員。北海道科学大学特命教授。工学博士。東京大学名誉教授。北海道大学名誉教授。日本における福祉工学分野の第一人者として40数年にわたり研究、機器開発に携わる。専門は生体工学、音響工学、情報工学。また東日本大震災以降、NHK緊急地震速報チャイムの製作者としても話題に。著書に『音の福祉工学』(コロナ社、1997年)、『福祉工学の挑戦』(中公新書、2004年)、『ゴジラ音楽と緊急地震速報』(監修、ヤマハミュージックメディア、2012年)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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