内容説明
ジェントリフィケーションは「都市開発」や「都市再生」の先端的取り組みとして近年認知が広がってきた。しかしこれまで正面から取り扱った研究は少ない。そんななかでもジェントリフィケーション研究の古典として評価の高い本書は、都市への投資とその引揚げがもたらす機制を理論的に解き明かすと同時に世界各地での事例も取り上げた、21世紀の「都市開発」の光と闇に迫る一書である。
目次
イントロダクション(「アベニューBの階級闘争」―ワイルド・ワイルド・ウエストとしてのロワー・イーストサイド;ジェントリフィケーションはダーティ・ワードか?)
第1部 ジェントリフィケーションの理論に向けて(ローカルな議論―「消費者主権」から地代格差へ;グローバルな議論―不均等発展;社会的な議論―ヤッピーと住宅をめぐって)
第2部 グローバルなことはローカルなこと(市場・国家・イデオロギー―ソサエティヒル;キャッチ=22―ハーレムのジェントリフィケーション?;普遍と例外をめぐって―ヨーロッパの三都市)
第3部 報復都市(ジェントリフィケーションのフロンティアを地図化する;ジェントリフィケーションから報復都市へ)
著者等紹介
スミス,ニール[スミス,ニール] [Smith,Neil]
1954年スコットランド生まれ。セント・アンドルーズ大学を卒業しジョンズ・ホプキンス大学大学院に進学。デヴィッド・ハーヴェイの指導のもと1982年に同大学で博士号を取得。コロンビア大学で教職を得たのち、ラトガーズ大学教授、ニューヨーク市立大学教授を歴任した。2012年没
原口剛[ハラグチタケシ]
1976年千葉県生まれ、鹿児島県育ち。2007年大阪市立大学大学院文学研究科後期課程修了。現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roron
水無月十六(ニール・フィレル)