カール・ポパー社会と政治―「開かれた社会」以後

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カール・ポパー社会と政治―「開かれた社会」以後

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  • サイズ A5判/ページ数 345,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623067855
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C3010

内容説明

「開かれた社会」の敵を、批判的合理主義の立場から論駁したポパー。その主著『開かれた社会』以後の彼の思想遍歴と展開を見ていく。米ソ冷戦とその終焉に立ち会い、その時流の中で何を思索したのか。盟友ハイエクとの交流も含め余すところなく解き明かす。科学哲学者ポパーの未公刊論集。

目次

第1部 オーストリアの思い出(ユーリウス・クラフト一八九八‐一九六〇―一九六二年;オットー・ノイラートの思い出―一九七三年)
第2部 ニュージーランドでの講義(科学と宗教―一九四〇年;道徳的な人間と不道徳な社会―一九四〇年)
第3部 『開かれた社会』について(公的価値と私的価値―一九四六年?;アイザイア・バーリンへの手紙―一九五九/一九八九年 ほか)
第4部 冷戦とその後(開かれた社会と民主国家―一九六三年;抽象的社会と「内的自由」についてのポパーからハイエクへの手紙―一九六四年 ほか)

著者等紹介

ポパー,カール[ポパー,カール] [Popper,Karl Raimund]
1902‐1994。オーストリアのウィーンでユダヤ系の家に生まれる。ウィーン大学で学び、1934年に『探求の論理』(英訳増補版『科学的発見の論理』1957年)を刊行し、帰納主義を批判、科学と非科学の境界設定の基準として、反証可能性を提案した。ナチスの台頭に伴い、ニュージーランドに移住。クライストチャーチで教える。1944年には『開かれた社会とその敵』を刊行し、プラトン、ヘーゲル、マルクスを俎上にのせて、全体主義を痛烈に批判した。第二次世界大戦後はイギリスに移り、1946年から1969年までロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教え、1965年にはナイト爵位を授与された

シアマー,ジェレミー[シアマー,ジェレミー] [Shearmur,Jeremy]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学び、カール・ポパーの助手を務める。オーストラリア国立大学で哲学のリーダー(Reader)となり、2013年に退職した。現在は同大学の名誉フェローである

ターナー,ピアズ・ノーリス[ターナー,ピアズノーリス] [Turner,Piers Norris]
ノースカロライナ大学で学位を取り、現在はオハイオ州立大学の助教。政治哲学やジョン・スチュアート・ミルを研究している

神野慧一郎[カミノケイイチロウ]
1932年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、大阪市立大学名誉教授

中才敏郎[ナカサイトシロウ]
1948年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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魔魔男爵

7
ポパー死(1994年林達夫死後10年なので覚え易いw)後の2008年に弟子が単行本未収録の論文と講演を編集したもの。編者序文でマンという単語はパーソンという意味でポパーは使っていると、正しいジェンダーコードに配慮しているのが、21世紀の本として当り前であるが素晴しい。この本でポパーがディスってるのは、プラトン、アリストテレス、ヘーゲル、サルトル、ハイデッガー、フッサール等である。カントはもちろん誉めてます。悪しき哲学者のせいで社会は悪くなると、特に国家マンセーのプラトン、アリストテレス、ヘーゲルの糞加減が2017/08/06

Yohei Kobashi

3
カール・ポパーは反証可能性で知られる哲学者だが、もうひとつピースミール社会工学という政治的思想も提示している。反証可能性と社会工学は基本的な論理構造が同じであり、批判のされ方も類似している。本書はこれら2つの思想に対する補足として興味深い。ポパーは科学的にも政治的にもプラトンではなくソクラテス的であり、批判的な態度を貫くことでのみ前進できるという信念が伺える。他方、社会工学の痛烈な批判者であるハイエクがポパーと強いつながりを持っていたことが個人的には驚きだった。ポパーに関心のある人限定で強く勧めたい一冊。2023/05/11

roughfractus02

2
第二次大戦時に歴史や法則に依拠した共産主義とプラトン的決定論を批判した『開かれた社会』後、科学哲学から社会と政治へその探求を広げる著者は、東西冷戦時の自由主義と社会主義を支える個人主義/利己主義と集団主義/利他主義という通念を批判し、民主主義を国家の前提や目標でなく道具であり、自由な市民が有効活用すべきものと定義する。一方、彼の弟子ラカトシュの弁証法との調停やファイヤアーベントのアナキズムを生む著者の政治的見解を彼の批判者との対話を念頭に読むと、その試行錯誤(仮説の除去や否定に対する変更等)が一望できる。2017/06/04

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