Minerva社会学叢書
ドイツにおける原子力施設反対運動の展開―環境志向型社会へのイニシアティヴ

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  • サイズ A5判/ページ数 307,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623067220
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C3336

内容説明

本書は、1970年代から80年代にかけて西ドイツ社会を席巻した原子力施設反対運動の展開過程を個別事例の分析を通じて検証し、ローカルレベルの抵抗として開始された運動が連邦レベルの「うねり」へと拡大した要因を導出するものである。さらに、原子力施設反対運動を土台として発展した「対決型」の環境運動のありようから、こんにちのドイツ社会における社会運動の役割を検討する。

目次

原子力施設反対運動への視座
第1部 ドイツにおける「新しい社会運動」と原子力施設反対運動(「新しい社会運動」とビュルガーイニシアティヴ;ドイツにおける原子力政策の変遷と原子力施設反対運動の展開)
第2部 原子力施設反対運動への若者の接近―ヴィール原発反対運動の展開過程(ヴィールにおける反対運動の生成と展開過程;若者の運動参加とその影響)
第3部 原子力施設反対運動における集合行為フレームの動態―ヴァッカースドルフ使用済み核燃料再処理施設をめぐるコンフリクト過程(ヴァッカースドルフにおける反対運動の生成と展開過程;BISの運動戦略と地元住民の脱権威主義化過程)
第4部 ドイツにおける原子力施設反対運動と環境運動の現在(原子力施設反対運動経験地域の「その後」;ゴアレーベン反対運動にみる運動観の特殊ドイツ性)
「社会運動社会」ドイツ

著者等紹介

青木聡子[アオキソウコ]
1978年宮城県生まれ。2001年筑波大学第一学群社会学類卒業。2006年東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、名古屋大学大学院環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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