内容説明
人生の中で、人はどれだけケアするのか。されるのか。生老病死の底流を流れる「ケア」の思想。
目次
序章 ケアと云わないケアの思想―ケア論が私たちに突きつけた問い
第1章 ジェネラティヴィティとケア―世代間交流の視点から
第2章 ケアの倫理と純粋贈与―ケアのアマチュアリズムを讃えて
第3章 こころにとってのケア―ケアと精神分析の出会い
第4章 コフートにおける共感論―「ケアする者へのケア」のために
第5章 エリクソンにおけるケアとジェンダー―ケアはジェンダー拘束から自由になれるか
第6章 教育におけるケアと公共性―親と教師が学校をつくる経験から
第7章 子どものケアと学校教育―教室の“空気”と“光”の現象学
第8章 インド・ネパールにおけるケアの原点としての家族―震災の体験と重ね合わせて
第9章 人類史的な問いとしてのケア―ポスト個人化時代の立ち方とつながり方
第10章 死者へのケア―供養と呼ばれる営み
第11章 生者と死者の交わり―現代日本のカトリック霊性
著者等紹介
西平直[ニシヒラタダシ]
1957年生まれ。1990年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。現在、京都大学大学院教育学研究科教授。専門は教育人間学、ライフサイクル研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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