内容説明
人はなぜ働くのか、どのように働けばいいのか。人類の歴史は「働くということ」に向き合ってきた歴史であり、古今東西の数多の偉人たちが人間と労働の関係について考えを巡らせてきた。本書では、働くことの意味、余暇とは何か、女性の労働、働かないことなど、様々な側面から「働くということ」に切り込み、ますます多様化する現代社会が直面している諸課題を展望するための足掛かりとする。
目次
第1章 偉人は働くことをどう考えたか
第2章 人間にとって余暇とは―余暇の大切さと日本人の思い
第3章 働くことって意義あるのか
第4章 女性の労働
第5章 働かないということ
第6章 意欲を持って働くことは可能か
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。1973年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。Ph.D.仏米英独での研究・教育歴を経て、京都大学教授。元日本経済学会会長、日本学術会議会員。現在、同志社大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おのの
2
別に出版されている叢書をまとめたような感じの本。これを読めば叢書を読まなくてすむ、というわけではなく、むしろ読まないと分からない。著者の専門のところは詳し目なんだけれど、そのほかは紹介程度で済まされているので‥‥‥。
rebanira_itame_man
1
働くことは自己の実現を可能にし、社会への貢献につながり、生きる喜びに達する、という、働く意義や意味を説く本が花盛りである。日本人の好む二宮尊徳(倹約と勤勉)と親和性の高い考え方である。著者は、現実を直視し、働くことに意味を見出すことができず苦悩している多数派の人々に興味を持つ。働くことにほとんど意味はないが生きる上で必要である、と説く思想家も多数紹介されている。2012/04/14
Mayuko Komori
0
★★★★ まるで大学の経済学の講義を受けているような本。内容も充実しているし、とても勉強になった。人事部の人とか参考になりそうな本。経済学に興味が持てる1冊。2012/02/10
Riopapa
0
いろいろと考えなければならない問題が提起されている。叢書を読まないと深くはわからないが、大枠を掴むにはいい本。2011/12/31