内容説明
冷戦後の欧州危険地域を解明。グローバル化、EU拡大、経済危機下におけるロシアと中東欧の政治動向を克明に分析する。
目次
冷戦終焉後の「ヨーロッパの危険地域」―社会主義から民主主義へ、ソ連ブロックから拡大EUへ
第1部 大国ロシアの再編(ロシアの移行経済とEU関係;ロシアの政治社会変容;プーチン大統領から双頭体制へ)
第2部 拡大EU・NATOと各国政治(EU・NATOの拡大と中・東欧の「民主化」;ポーランドの民主化―プロセス・制度化・課題;体制転換後のチェコとスロヴァキアの政党政治;「バルト」の国・ラトヴィアの対外政策とEU・NATO加盟;クロアチアの「ヨーロッパ」入り;コソヴォ独立とEU加盟に揺れるセルビア;EU第5次拡大と環境政策)
第3部 ワイダー・ヨーロッパの行方―EU・NATOの周辺(EUとコーカサス・中央アジア;広域黒海地域の国際政治;EU・NATOとウクライナ政治)
ポスト市場移行と経済危機
著者等紹介
羽場久美子[ハバクミコ]
1952年神戸市生まれ。1981年津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了。1987年学術博士(国際関係学)。法政大学助教授、教授を経て、青山学院大学国際政治経済学部教授
溝端佐登史[ミゾバタサトシ]
1955年大阪府生まれ。1987年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。1997年京都大学経済学博士。現在、京都大学経済研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Krupp
2
ポスト社会主義期の東欧諸国(ポーランド・チェコスロバキア)、ラトヴィア,バルカン諸国(クロアチア・セルビア)、ウクライナのEUやNATO加盟を目指す過程と、それに対するロシア・アメリカ・EUの政策について書かれている。一部引用が分かりにくい点、根拠が不明な点を除けば読みやすかったと思う。当事国とEUのやり取りに加えてロシアの反応も併せて読みたかった。EUはグルジア等のコーカサス諸国までには拡大はしないつもりで、加盟希望国と加盟国の非対称性により希望国に対し厳しい注文を付けた。それ故、希望国は国内法の2019/08/20
Studies
2
良書2016/10/01
kozawa
0
ロシアと主に東側のEU周辺(旧ソ連圏)の主にソ連崩壊後の政治等。面白く読んだ。2012/04/14