内容説明
昭和のはじまりと同時に生まれ、生涯を通じて「昭和」という時代を書ききろうとした城山三郎は、人を単なる肖像画ではなくその背景を含めて描き出した。彼の遺したダンボール三百箱にのぼる一次資料にふれた著者が、権力に屈せず、己を曲げず、人間を、社会を、そして組織を見つめて生きぬいた作家の一生を描く。
目次
第1章 少年時代―模範的な学校生活、そして戦争体験
第2章 学生時代―学びの日々、病から生じた詩心
第3章 兼業作家―大学に勤めながら、経済小説の旗手へ
第4章 足軽作家―歴史小説に進出、文章家として開眼
第5章 反骨作家―権力におもねらず、我が道を行く
第6章 一日即一生―愛妻との死別、国家との対立
著者等紹介
西尾典祐[ニシオノリスケ]
1956年名古屋生まれ。奈良県私立智辯学園高校卒業。元文化のみち二葉館副館長。現在、中部ペンクラブ理事、NPO法人橦木倶楽部相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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