内容説明
本書は東南アジアにおけるオートバイ産業の形成と発展を企業行動に即して考察することにより、グローバル化時代の途上国産業の新たな発展モデルを示し、成長著しい新興国市場に挑む日本企業の組織的な進化を示すものである。オートバイを巡る産業発展論を軸に、国際経営論、イノベーション論へ広がりを見せる研究成果が今、明らかになる。
目次
第1部 東南アジアオートバイ産業の課題と視角(東南アジアオートバイ産業をめぐる諸問題;オートバイ産業分析のフレームワーク;オートバイ産業の製品・工程ライフサイクル)
第2部 東南アジアオートバイ産業の形成と発展(タイオートバイ産業の勃興(1964年から1985年)―狭隘な国内市場・脆弱な産業基盤・強硬な保護育成政策
タイオートバイ産業の形成(1986年から1997年)―途上国産業の量的拡大と企業行動の相互関係
タイオートバイ産業の変動(1990年代後半)―産業形成のターニングポイント
タイオートバイ産業の発展(2000年以降)―日系企業主導の組織能力構築による途上国産業の競争優位確立
ベトナムオートバイ産業の形成と発展―圧縮された発展プロセス・短期の保護育成期間・中国車の大量流入)
グローバル化時代における途上国産業の形成と発展―東南アジアオートバイ産業の国際比較とインプリケーション
著者等紹介
三嶋恒平[ミシマコウヘイ]
1977年埼玉県大宮市(現さいたま市)に生まれる。2002年東北大学経済学部卒業。東北大学大学院経済学研究科博士課程前期、日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て2008年東北大学大学院経済学研究科博士課程後期修了。博士(経済学)。現在、熊本学園大学商学部経営学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。