内容説明
不確実性によるリスクが高まりつつある昨今の社会情勢。本書ではリスクの経済学の歩みとして先駆者であるスミスとベルヌーイに加え、ナイトやノイマン、ケインズやロビンソンらの思考も考証する。その上で不確実性を加味した経済分析と時代背景を考察し、新しい経済学の方向を模索する。
目次
1 社会のあり方とリスク観の変化
2 リスクの経済学の過去・現在・未来
3 リスクの経済学の二人の先駆者
4 サイコロの賭けと確率論的思考
5 不確実性とアニマル・スピリッツ
6 同盟と抗争の時代とゲーム論的思考
6 同盟と抗争の時代とゲーム論的思考
7 異才フォン・ノイマンとゼロ和ゲーム
8 非対称情報と市場経済のワーキング
著者等紹介
酒井泰弘[サカイヤスヒロ]
1940年大阪市生まれ。1963年神戸大学経済学部卒業。1972年ロチェスター大学大学院修了(Ph.D.)。ピッツバーグ大学助教授、ニューヨーク大学研究理事、日本リスク研究学会会長、日本学術会議会員等を経て、滋賀大学特任教授、龍谷大学教授、筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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