内容説明
グローバリズムとリージョナリズムという、相反する2つの流れが複雑に絡み合いながら、大競争時代へと突入している現下の世界経済にあって、東アジア諸国はいま、この新たな試練の時代を生き抜く身の処し方を模索している。転換期に直面している東アジア諸国の方向性は、はたしてどこに見出されるのであろうか。さらに、中国の「社会主義市場経済」化によってもたらされた「歴史的中国機会」は、中国の無差別的外資導入政策から選別的外資導入政策への一大転換に伴って、新たな局面に移行しつつある。東アジアの経済地図を大きく塗り替えかねない中国型成長モデルの転換は、はたして可能なのであろうか。本書は、このような問題意識の上に構成。
目次
東アジアの成長とリージョナリズム
韓国の経済成長と韓中経済連携の進展
ロシアの地域格差と地域政策―日本モデルは有効か
東アジアの成長と地域経済
東アジアの成長と生産ネットワーク変容の力学―エレクトロニクス部門を中心に
転換点に直面する中国の改革・開放路線
中国の成長と金融制度改革
中国の成長と財政問題
中国の経済発展と労働問題
中国商標法の整備と対中ビジネス法務の問題点―商標権侵害救済の法規制を中心に
中国の成長と対外経済関係
著者等紹介
坂田幹男[サカタミキオ]
1949年山口県生まれ。1980年大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得満期退学。東亜大学経営学部講師・助教授、福井県立大学経済学部助教授を経て、福井県立大学経済学部・大学院教授。経済学博士。中国吉林大学東北亜研究院客員教授(1995年7月~)。北東アジア学会会長(2008年10月~)。専門はアジア経済、開発経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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