出版社内容情報
独自に集めた資料から、社会福祉導入の経緯を解き明かす。過渡期に政策に携わった人々の話から、福祉の原点と課題を明らかにする。
内容説明
多くの人々が日本の社会福祉にかかわってきた。社会福祉のエッセンスを知るためには、時代の転換点に立った人々の生き様や事実を把握して咀嚼しなければならない。本書はそうした意図のもと執筆された。第1部では、筆者が独自に集めた史料を中心に、わが国の社会福祉の源流を掘り起こす。第2部は、戦後社会福祉行政にかかわったキーパーソンの聞き書きである。どのようないきさつで社会福祉は今日にいたったのか。その全体像をさぐる。
目次
第1部 社会福祉の源流をさかのぼる(1938年灘尾弘吉『社会事業行政』を読む;マッカーサー元帥への手紙と『起ちあがる人々』;身体障害者福祉法の制定―Helen Keller’s Visit to Japan;福祉専門職教育の出発;サムスの夢と紙芝居「黎子物語」;1949年 黒木利克『アメリカ社会事業通信』を読む)
第2部 聞き書き―歴史の重層と現代の社会福祉(戦後社会福祉史の註解;聞き書き―板山賢治+炭谷茂+京極高宣)
著者等紹介
蟻塚昌克[アリズカマサカツ]
1952年青森県弘前市生まれ。1977年日本社会事業大学社会福祉学部児童福祉学科卒業。1981年専修大学大学院経済学研究科修士課程修了。厚生省社会福祉専門官をへて、2000年埼玉県立大学保健医療福祉学部教授。2006年立正大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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