内容説明
高齢者のQOLをいかに向上させるか。超高齢社会を迎えるにあたって重要な課題である。本書はこれまでの研究にはなかった民族性、住環境、貧困と社会的排除、社会的役割といった観点から高齢者のQOLを読み解く包括的な研究報告書である。また、イギリスにおいて実際の政策に多大な影響を与えたグローウィング・オールダー・プログラムを理解するのに最適の一冊である。
目次
グローウィング・オールダー・プログラムの紹介
高齢者からみた高齢期のQOL
民族的格差
高齢期の環境とアイデンティティ―生活の質それとも質の高い生活?
貧困と社会的排除―都市の貧困近隣での加齢経験
高齢期の孤独
高齢男性―健康行動と配偶関係
高齢女性のQOLに向けた参加型アプローチ
高齢期の社会的サポートと民族性
祖父母性の意味と高齢者のQOL
虚弱な高齢者と施設生活
結び
著者等紹介
ウォーカー,アラン[ウォーカー,アラン][Walker,Alan]
シェフィールド大学社会学部社会政策学教授、ESRCグローウィング・オールダー・プログラムディレクター
ヘネシー,キャサリン・ヘイガン[ヘネシー,キャサリンヘイガン][Hennessy,Catherine Hagan]
シェフィールド大学社会学部、ESRCグローウィング・オールダー・プログラム副ディレクター
山田三知子[ヤマダミチコ]
1995年関西学院大学法学部卒業。1998年イギリスノッティンガム大学社会政策学修士号取得。2004年イギリスシェフィールド大学社会政策学博士号取得後、同大学客員研究員(visiting scholar)。現在、香川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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