内容説明
日本を含む先進国で進行しつつある未曾有の人口変動、すなわち「少子化する高齢社会」に私たちはどのように対処すればよいか。本書では、地方都市における「少子化する高齢社会」の現状を捉えるために、量的調査法と質的調査法を駆使して8年間にわたってオリジナルな調査を行い、そこからたくさんの「観察された事実」を発掘した。そして、それらを正確に分析し、比較検討したうえで一般命題化や理論化を進める一方で、研究成果に基づく政策情報への展開を試みた。
目次
第1章 「少子化する高齢社会」の社会学
第2章 少子化研究と世代共生の福祉コミュニティ
第3章 日本社会の家族変容
第4章 QOL研究と高齢者のエンパワーメント
第5章 社会創新と高齢エキスパート
第6章 高齢者の生きがいとライフスタイル
第7章 情報化のなかの地域福祉
第8章 コミュニティモラールの三都市高齢者比較
第9章 高齢者人材育成事業に関する評価の構造
著者等紹介
金子勇[カネコイサム]
1949年福岡県生まれ。1977年九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学大学院文学研究科教授。文学博士(九州大学、1993年)。第1回日本計画行政学会賞(1989年)、第14回日本都市学会賞(1994年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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