出版社内容情報
20世紀型福祉国家を越えた福祉体制を探る。
内容説明
今日、グローバル化のなかで、20世紀の先進工業国を方向づけた福祉国家と社会民主主義に代わって、ソーシャル・ガヴァナンスともいうべき新しい制度と理念への転換が生じている。本書は、その転換の多様な側面を鮮やかに照射し、福祉・雇用政策の領域を中心に国際比較を交えつつ多角的に論じる。
目次
ソーシャル・ガヴァナンス―その構造と展開
第1部 社会民主主義とソーシャル・ガヴァナンス(20世紀における社会民主主義とその未来―福祉国家の再設計へ;20世紀日本における社会民主主義とリベラリズム―迂回を経ての再会か?;2005年レジーム―日本のレジーム移行と進歩的ガヴァナンスのための新しいアジェンダ ほか)
第2部 福祉国家と労働市場のガヴァナンス(グローバル経済下の国際競争力と福祉国家―社会保障・雇用・税制の類型分析;「市民権」の政治―デンマークにおける福祉、雇用、アクティベーション;福祉国家の南欧モデルと日本―後発福祉国家の2つの事例 ほか)
第3部 市民社会のガヴァナンスと社会運動(市民社会の社会運動へ―労働運動の古くて新しいパースペクティブ;イギリスにおける社会民主主義と第三セクター―第三の道か?;社会民主主義、労働市場と第三セクター―スウェーデンの事例から ほか)
著者等紹介
山口二郎[ヤマグチジロウ]
現在、北海道大学大学院教授
宮本太郎[ミヤモトタロウ]
現在、北海道大学大学院教授
坪郷實[ツボゴウミノル]
現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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