内容説明
カウンセリングの実際のプロセスは非常に個性的、具体的で多様である。問題はそれをどういうことばで定着し表現するか、そしてどう知識として秩序立てていくのかが問題である。そこで、本書ではヴィゴツキーの発達理論の視点から、そして文化的・社会的視点から、児童青年期のカウンセリング論を見直し、描くことを試みる。
目次
第1章 カウンセリング―もう1つの理解の可能性
第2章 ヴィゴツキー文化―歴史的発達の理論
第3章 ヴィゴツキー理論の臨床への可能性
第4章 カウンセリング過程における諸問題
第5章 児童学と人格の文化―歴史的発達
第6章 ヴィゴツキー児童学理論及び臨床からの示唆と継承
第7章 学びとカウンセリング
第8章 表現できる生き方を目指して―新たなカウンセリング理解を
補章 ヴィゴツキーの生涯と精神形成
著者等紹介
山崎史郎[ヤマザキシロウ]
現職、熊本学園大学社会福祉学部教授。専攻、発達心理学臨床心理士(第00170号)。1977年立命館大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了(文学修士)。1977年広島市情緒障害児短期治療施設心理療法士。1980年立命館大学文学部助手。1989年熊本短期大学助教授。2000年熊本学園大学社会福祉学部教授。現在、熊本県臨床心理士会会長。熊本市立長嶺中学校スクールカウンセラー。子どもの虐待防止コンサルテーションチーム・くまもと副代表。熊本県学校保健会こころの健康アドバイザー委員。熊本県警察本部少年課被害少年カウンセリングアドバイザー。熊本県精神保健福祉協会副会長。熊本県教育委員会教育専門相談員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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