出版社内容情報
21世紀「ウェルビーイング」の創造をめざして。
内容説明
21世紀は、環境と同じく福祉が優先される世紀である。この「福祉の世紀」を視野に、立正大学社会福祉学部開設10周年を記念し、「福祉文化の創造」という統一テーマのもとに近未来に向けて問題提起する。福祉の原点であり、社会福祉の全領域に通底する「福祉文化」の視点から、福祉学の思想と理論、現代的な課題について検証し、さらに新たな研究領域に挑戦する。そして、21世紀における「ウェルビーイング」の創造をめざして、福祉学の教育・研究機関としての存在意義と価値を改めて問い直す里程標としたい。
目次
第1部 福祉学の思想と理論(現代社会福祉学の検討課題;仏教の福祉理念と福祉活動;仏教文化と福祉 ほか)
第2部 福祉学の現代的課題(家族の自立と共生―非血縁家族における親子関係を通して;家族福祉の視点―家族の個人化・個別化と家族関係について;日本における保育研究の軌跡―明治~戦前にかけて ほか)
第3部 新たな研究領域への挑戦(わが国における社会福祉労働運動の展望と課題―全国福祉保育労働組合の歴史と展開を中心に;健康福祉と文化の関わり―健康に自立して生きる方策;福祉文化に根ざした社会づくり、学校づくり ほか)