学力論争とはなんだったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 223,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623042449
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C3037

出版社内容情報

近年の学力・学力低下論争を整理する。

内容説明

学力論争をどう読むか?学力論争の構図をあぶり出し、その本質を抽出する。

目次

第1部 学力論争の読み方(「学力低下」をとりまく問題のとらえ方;学力低下の実態と論争の類型;学力低下論者を批判する人たち;誰のための教育改革?;子どもたちに何が起こっているのか ほか)
第2部 学力論争のゆくえ(学校改革の可能性―米川英樹先生(大阪教育大学教授)へのインタビュー
現代の大学生―溝上慎一先生(京都大学助教授)へのインタビュー
「学歴社会の崩壊」と学力論争)

著者等紹介

山内乾史[ヤマノウチケンシ]
1963年大阪府生まれ。1986年大阪大学人間科学部卒業。1991年同大学院人間科学研究科博士後期課程中退。神戸大学・大学教育研究センター/大学院国際協力研究科助教授、神戸大学博士(学術)。専門は教育計画論、高等教育論、比較教育学、エリート論

原清治[ハラキヨハル]
1960年長野県生まれ。1983年京都府立大学文学部卒業。1989年関西大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。仏教大学教育学部助教授/教授法開発室室長。専門は教育社会学
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感想・レビュー

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Ikkoku-Kan Is Forever..!!

2
「学力論争」というのは、「ゆとり教育」によって日本の子どもの学力が低下したとか、しないとかいう論争のこと。この論争の面白いところは、単に成績が上がった下がった云々の話ではなく、そもそもなぜ「ゆとり教育」が始まったのか、「ゆとり」とは何か、という論争の背景をみると、「いじめ問題」や「教育格差」も含めて、戦後の日本社会そのものへの問いだったりするところ。教育、経済、社会保障、大きな視野で、戦後の日本社会の変化を考えるきっかけにしたい一冊。2020/01/03

鵜殿篤

0
【要約】「学力低下」とは単に学校の中だけの問題ではありません。論争の本質は、これからどのような社会システムを選択していくかという世界観の問題です。身分原理から業績原理への転換という近代の原則を信じて機会均等を主張し、均質な教育サービスが多くの人に行き渡る世界を目指すのか。それとも資産の差や能力の差を認め、身分原理へともう一度先祖返りするのか。競争から降りる子どもたちが増え続ける現状を見る限り、もはや公教育の退勢を止めることはできず、新自由主義的な学校選択へと進むことが予想されます。2017/12/17

tomkick

0
学力論争の流れがわかる。ゆとり教育賛成・反対の図がなるほどという感じ。2013/01/10

satochan

0
勉強したくなければしなくていいよ、社会の一握りのやつが動かすのだから。したくないんじゃなくてできないってこともあるんだよ。教育はみんなが受ける権利があるはずだよ、習うことを少なくして塾にいけない子はどうやって伸びればいいの?教育によって何かを排除してしまうこともあるよ。等々、様々な考え方が出てきていた。本書で最後に書いてあるように、社会システムの選択がかかわる大きな問題なのだ。学力論争とは何だったのかというよりは、ずっと続いて行く問題なのだろうなぁって思った。大学教育に携わる人が読むのもいいと思う。2011/07/29

ひらぱー

0
レポート用。読む価値なし。文章がめちゃくちゃ、分析適当、論理展開ぐだぐだ。2009/09/17

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