ミネルヴァ日本評伝選
忍性―慈悲ニ過ギタ

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  • サイズ B6判/ページ数 222,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623041503
  • NDC分類 188.12
  • Cコード C0315

出版社内容情報

ハンセン病患者救済にかけた忍性の生涯。

内容説明

忍性(一二一七~一三〇三)鎌倉期の律僧。叡尊の弟子。ハンセン病患者への偏見に満ち溢れた時代、文殊信仰を背景に救済を行った忍性。本書は叡尊・忍性らの活躍を、鎌倉新仏教団のもう一つの典型として捉え直す。忍性が生きた時代と全国各地への展開を追い、「生身の菩薩」忍性の生涯を解き明かす。

目次

第1章 骨蔵器に秘められた謎―都市奈良と忍性(額安寺と忍性;竹林寺と忍性 ほか)
第2章 香取の海―常陸三村寺と忍性(関東での足どり;三村寺の位置付け ほか)
第3章 生身の菩薩―都市鎌倉と忍性(極楽寺入寺以前;極楽寺入寺 ほか)
第4章 勧進僧忍性―忍性の活動の展開(忍性ゆかりの諸寺院;諸国国分寺の復興 ほか)

著者等紹介

松尾剛次[マツオケンジ]
1954年長崎県生まれ。1981年東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻課程博士課程中退。山形大学教養部講師、助教授を経て、1994年東京大学文学博士号取得。現在、山形大学人文学部教授(日本宗教史専攻)。ロンドン大学客員教授(2003年度秋学期)。東京大学COE特任教授(2004年度)
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感想・レビュー

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梅村

2
鎌倉時代、一般に旧仏教復興勢力の一つに数えられる叡尊教団の一員として活躍した忍性菩薩の活動の全体像を捉えた一冊。年代順に記述されており、また引用史料も基本的には読み下して載せられているので非常に読み易いです。当時激しく不当な差別を受けていた癩病(ハンセン病)患者達に直接触れる事も厭わず治療を試み、師たる叡尊をして「慈悲ニ過ギタ」と言わしめた"日本版マザーテレサ"忍性と、彼の属した叡尊教団について調べる最初の一冊に適した本かなと感じました。しかし本当に、この忍性はもっと注目されていい人物だと思います。2014/07/26

concreteseijin

1
世の中実際は、take and giveな人が大半で、give and take の人も稀にいて、give and give の人はその上をいっていて、それ以上行くとandが見えてこないくらい give give …が続いて、giveの音速を突破して ソニックブームのその先にいる忍性とアンドロイドとサイコショッカー2017/03/28

concreteseijin

0
金山衆2016/05/29

concreteseijin

0
日蓮がお日様なら、忍性はお月様かな。仏教の教えは日月のようにあらゆるひとを照らす。2016/04/27

concreteseijin

0
好きだからやっている。慈しみに理由はない。それは、宇宙にあるいかなるものも孤立したものではないという問いに対する自分なりの答え。2016/04/18

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