出版社内容情報
教育を軸に人間の自律の今日的意味を考える書。
内容説明
教育目標「自律」は空洞化したか―個人の自律と自他の関係、システムとの関係、自律と他律の関係などの問題と格闘しつつ、教育を軸に人間の自律の今日的意味を考える一冊。個人の自律を育むための仮説を紹介し、共同体の可能性に着目する。
目次
第1部 自律の理論(教育目標「自律」の復権のために―蓄積・圧縮仮説の必要性;現代思想における「自律」の危機とその克服―他者の問題をめぐって ほか)
第2部 経験科学における自律の説明(個人システムの自律可能性―連続と切断と多型性仮説;後付け法則による自律―免疫学に学ぶ経験的理性のあり方)
第3部 自律・他律と教育的人間関係(教育的関係における連続と切断―人間関係のあり方と自律の可能性;他者としての子ども、他律としての教育―他者の教育は他律から)
第4部 自律と共同体(個人にとっての超個人システム―自律にとっての共同体の意味;自律・連帯・共同体―互助共同体の事例から ほか)
著者等紹介
岡田敬司[オカダケイジ]
1948年兵庫県に生まれる。1977年京都大学大学院博士課程(教育学)単位取得退学。1985年パリ第八大学教育学博士。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。大津市在住
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