出版社内容情報
インセスト(近親姦)問題の本格的研究。
内容説明
最近わが国でも大きな社会問題となっている子ども虐待の一形態である「インセスト=近親姦」の問題に対して、精神医学、心理学などの近接学問諸領域の成果にも目を配りながら、社会学的視点を中心に据えてメスを加えた研究書である。実態調査を踏まえて、また文献研究を通して、さらに実践活動からの知見をも加味して、インセストをめぐる諸々の病理とそれへの対応のあり方について論じている。
目次
第1章 性的虐待としてのインセスト―近親姦の本態と現状
第2章 インセスト的虐待をめぐる事実と神話―近親姦の実相
第3章 インセスト的虐待の伝統型と現代型―日本の近親姦
第4章 インセスト的虐待のトラウマ―近親姦の影響
第5章 インセスト的虐待の加害者たち―近親姦の発生メカニズム
第6章 インセスト的虐待の被害者たち―性的被害調査から見えてきたもの
第7章 インセスト的虐待の実情―総括
著者等紹介
石川義之[イシカワヨシユキ]
大阪樟蔭女子大学人間科学部応用社会学科教授(社会学専攻)
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