出版社内容情報
【内容】
公的保障として高齢者問題対策の意義を医療制度、介護保険制度などを題材に検証を行う。財源問題に端を発する医療・福祉の市場化のなかで、取り残されていく高齢者の実態を高齢者の扶養問題という視点から分析する。
【目次】
Ⅰ 高齢者問題への視座
１ 高齢者問題の視点と論点
２ 高齢者の社会的扶養の展開
３ 老人福祉法と民間施設
Ⅱ 低成長下の高齢者問題対策
４ 「ねたきり老人」の保健・医療問題
５ 転換期の老人福祉政策と
シルバービジネス
６ 有料老人ホームと介護問題
Ⅲ 医療商品化と高齢者問題
７ 第二次医療法改正と
「社会的入院」問題
８ 介護保険制度の成立の
背景と運用をめぐる諸問
９ 今日の医療制度改革の論点
内容説明
医療と福祉の供給体制は、異なる歴史的展開を経ながらも、今日、財源問題を梃子として、ともに着実に市場化への道を進みつつある。本書では、その歴史的展開を明らかにするとともに、自身の医療ソーシャルワーカーとしての現場経験もふまえつつ、市場化のなかで取り残されていく高齢者の実態を高齢者の扶養問題という視点から実証的に考察する。
目次
医療・福祉の市場化の論点と課題
第１部 高齢者問題への視座（高齢者問題の視点と論点；高齢者の社会的扶養の展開；老人福祉法と民間施設）
第２部 低成長下の高齢者問題対策（「ねたきり老人」の保健・医療問題；転換期の老人福祉政策とシルバービジネス；有料老人ホームと介護問題）
第３部 医療商品化と高齢者問題（第二次医療法改正と「社会的入院」問題；介護保険制度の成立の背景と運用をめぐる諸問題；今日の医療制度改革の論点）
著者等紹介
山路克文［ヤマジカツフミ］
１９５２年三重県生まれ。１９７８年東洋大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。社会福祉法人至誠学舎特別養護老人ホーム「緑寿園・地域ケアセンター」。高野山大学社会福祉学科専任講師。医療法人橘会東住吉森本病院医療ソーシャルワーカー。医療法人橘会老人保健施設「たちばな」副施設長を歴任。現在、新潟青陵大学福祉心理学科助教授
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