Minerva西洋史ライブラリー<br> 規範としての文化 - 文化統合の近代史

Minerva西洋史ライブラリー
規範としての文化 - 文化統合の近代史

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  • サイズ A5判/ページ数 502p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623038527
  • NDC分類 209.6
  • Cコード C3322

出版社内容情報

【内容】
本書は、近代社会における文化統合、すなわちモラル・ヘゲモニーの生成と変容のプロセスをさまざまな角度から分析する、「近代社会史研究会」によるマニフェスト的論文集の新装版である。学校、教会、家族、青少年サークルを舞台とする葛藤、学校教科書と歴史学の制度化、革命祭典と公教育、女子教育の世俗化、移民の「同化」、人種主義と地域共同体、飲酒の規制、野球やボクシングに見る道徳・宗教規範など、多彩なテーマがとりあげられる。時間的には18世紀から1930年代までの長いスパンをとり、空間的にはフランス、ドイツ、イギリスから、イタリア、アメリカ、オーストラリア、さらには日本にいたるまで、広汎な地域をカバーして、文化ヘゲモニー装置の両義的なメカニズムを明らかにしようとする。「若かりし」社会史家たちによる論文集が、いま新しい「記憶の場」として蘇る。

【目次】
 新装版への序文(谷川稔)
序 文化統合の社会史にむけて(谷川稔)

 1 モラル・ヘゲモニー・社会化
司祭と教師(谷川稔)
日常的「解放」の罠(原田一美)
ドイツ手工業者の子供時代(谷口健治)

 2 パトリオチスムと歴史の動員
『二人の子供のフランス巡歴』とその時代(田中正人)
科学と「祖国」(渡辺和行)

 3 公教育のヤヌス
〈POLICE〉としての〈公教育〉(小林亜子)
「家庭教育」の登場(小山静子)
女子リセの創設と「女性の権利」(栖原彌生)

 4 同化と異化
移民のための教育、地域のための学校(山田史郎)
移民の「同化」とイタリア人集合体(村上真弓)
白豪主義の「神話」(藤川隆男)

 5 身体と規範
禁酒運動とアメリカ社会(常松洋)
世紀転換期アメリカにおけるベースボールと安息日(小澤英二)
ブラッディ・スポーツと〈名誉の観念〉(松井良明)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽香

2
199003162017/11/22

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