出版社内容情報
【内容】
グローバルな統合へと向かう人類のダイナミズム――
エスニシティ、人種、ナショナリティの生成、今後の展開を人類史のスケールで提示する。
われわれは、今どこにいてどこに向かっているのだろうか。この問いに答えるために、本書は、人類が発祥してから、拡散、分化や接触、そしてグローバルな統合へと向かうプロセスを考察対象とした。マックス・ウェーバー、ロバート・E・パーク、サミュエル・ハンチントンらの議論などを再考して、人種、エスニシティ、ナショナリティの概念が提示される。人類全体のグローバルな統合という広範なフレームを適用した社会理論は、「個々の木を見る」エスニシティ論とは異なり、人類史とその方向性という「森全体を捉える」ことを意図している。
【目次】
日本語への序文/謝辞/凡例
1 序 論
2 グランド・サイクル
拡 散
分 化
3 人類の歴史と内部エンジン
新石器革命とその影響
テリトリー選択の運/不運
戦争と征服
古代のリージョナルな統合の到達と失敗
リージョナルな統合の再興
グローバルな統合への近年の険しい道
すべての社会の主要な制度とその生産物
4 接 触
移 住
国内移住
5 競争のための戦略
文化構造戦略
社会構造戦略
文化構造戦略と社会構造戦略の相互依存
連合戦略(Coalitional Strategies)
6 来るべき課題
文化的斉一性と統合
力と統合
グローバルな種の統合の社会的条件
グローバルな種の統合の回避
遠い将来の可能性
参考文献/邦訳文献/訳者あとがき/索引
内容説明
われわれは、今どこにいてどこに向かっているのだろうか。この問いに答えるために、本書は、人類が発祥してから、拡散、分化や接触、そしてグローバルな統合へと向かうプロセスを考察対象とした。マックス・ウェーバー、ロバート・E.パーク、サミュエル・ハンチントンらの論議などを再考して、人種、エスニシティ、ナショナリティの概念が提示される。人類全体のグローバルな統合という広範なフレームを適用した社会理論は、「個々の木を見る」エスニシティ論とは異なり、人類史とその方向性という「森全体を捉える」ことを意図している。
目次
グランド・サイクル(拡散;分化)
人間の歴史と内部エンジン(新石器革命とその影響;テリトリー選択の運/不運 ほか)
接触(移住;国内移住)
競争のための戦略(文化構造戦略;社会構造戦略 ほか)
来るべき課題(文化的斉一性と統合;力と統合 ほか)