出版社内容情報
【内容】
福祉政治の動態は、北欧でも、大陸ヨーロッパでも、イギリスでも、旧来の「3つの世界」の枠を超え出ようとしている。福祉国家はどこに行くのか。本書は、各国の動態分析をふまえて、福祉国家再編にかかわるキーワード群を深く掘り下げ、21世紀の福祉国家を展望する。
【目次】
序 グローバル化と福祉国家の政治 宮本太郎(北海道大学)
I 福祉国家の収斂と分岐
1 福祉国家の世紀と階級政治 新川敏光(北海道大学)
2 北欧福祉国家の政治 小川有美(千葉大学)
3 大陸型福祉国家 水島治郎(甲南大学)
4 自由主義的福祉国家からの脱却? 阪野智一(神戸大学)
II 20世紀の経験と新構想
5 救貧法制の動揺とワークフェア構想 重森臣広(立命館大学)
6 福祉国家とジェンダー・ポリティックス 深澤和子(日本女子大学)
7 福祉国家と非営利組織 北島健一(松山大学)
8 シティズンシップと福祉国家 堀江孝司(名古屋市立大学)
9 福祉国家と「第三の道」の政治学 住沢博紀(日本女子大学)
内容説明
福祉政治の動態は、北欧でも、大陸ヨーロッパでも、イギリスでも、旧来の「3つの世界」の枠を越え出ようとしている。福祉国家はどこに行くのか。本書は、各国の動態分析をふまえて、福祉国家再編にかかわるキーワード群を掘り下げ、21世紀の福祉国家を展望する。
目次
グローバル化と福祉国家の政治―新しい福祉政治の文脈
1 福祉国家の収斂と分岐(福祉国家の世紀と階級政治―労資和解体制の成立と変容;北欧福祉国家の政治―グローバル化・女性化の中の「国民の家」;大陸型福祉国家―オランダにおける福祉国家の発展と変容;自由主義的福祉国家からの脱却?―イギリスにおける二つの福祉改革)
2 二〇世紀の経験と新構想(救貧法制の動揺とワークフェア構想―就労支援の三つの戦術;福祉国家とジェンダー・ポリティックス―ジェンダー関係の戦略的転換への途;福祉国家と非営利組織―ファイナンス/供給分離モデルの再考;シティズンシップと福祉国家―危機の諸相と刷新の方向性をめぐって;福祉国家と「第三の道」の政治学―グローバル化時代のモダン社会民主主義)
著者等紹介
宮本太郎[ミヤモトタロウ]
1958年生まれ。1988年中央大学大学院法学研究科単位取得修了。現在、北海道大学大学院法学研究科教授
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