出版社内容情報
【内容】
日本の初発から江戸時代までの女性文学通史
作家のみならず、それらを育んだ時代の女性たちの創意や環境・文化といった問題をも視野に入れ「文学史において女の果たした役割は何か」を問う。
代表的な作品の抜粋を載せ、具体的な実感が味わえる一冊。
【目次】
1 古代の女性文学
1時代の概観
2記紀歌謡の女性歌人
3万葉前期の女性歌人
4万葉後期の女性歌人
2 平安の女性文学
1時代の概観
2勅撰漢詩集の女流詩人――有智子内親王
3和歌文学の女流たち1――古今集の女流歌人
4後宮世界に生まれた『後撰和歌集』
5女流日記文学の担い手
6日記的家集の世界
7『枕草子』の史的位置
8物語女流作家の誕生――紫式部と源氏物語
9和歌文学の女流たち2――和泉式部・相模
10『源氏物語』を継ぐもの――菅原孝標女・六条院宣旨
11歴史物語の文体――栄花・大鏡・今鏡
12和歌文学の女流たち3――百首歌作者としての女流歌人
3 中世の女性文学
1時代の概観
2『無名草子』の歌人批評
3新古今時代の女性歌人
4『無名草子』の物語批評
5 平家文化圏 の女性文学――建礼門院右京大夫・健御前
6両統迭立期の宮廷女房文学――弁内侍・中務内侍
7行動する女性の文学――阿仏尼・後深草院二条
8玉葉風雅の女性歌人
9南北朝期:女流日記の終焉――日野名子
4 近世の女性文学
1時代の概観
2漢詩を作った女たち
3和歌の流れの継承
4女性俳諧師の活躍――有井諸九尼
5王朝物語の系譜――荒木田麗女
6おんなの旅日記――小田宅子・内藤充真院繁子
7系譜を超えた日記へ――正親町町子と『樟蔭日記』
内容説明
日本の初発から江戸時代にかけての女性文学の歴史を、作家の創意や環境・文化といった視点から捉え、文学史における女性の果たした役割は何かを問う。
目次
第1章 古代の女性文学(記紀歌謡の女性歌人;万葉前期の女性歌人 ほか)
第2章 平安の女性文学(勅撰漢詩集の女流詩人―有智子内親王;和歌文学の女流たち1―古今集の女流歌人 ほか)
第3章 中世の女性文学(『無名草子』の歌人批評;新古今時代の女性歌人 ほか)
第4章 近世の女性文学(漢詩を作った女たち;和歌の流れの継承 ほか)
著者等紹介
後藤祥子[ゴトウショウコ]
日本女子大学文学部教授
今関敏子[イマゼキトシコ]
川村学園女子大学人間文化学部教授
宮川葉子[ミヤカワヨウコ]
淑徳大学国際コミュニケーション学部教授
平舘英子[タイラダテエイコ]
東京成徳大学人文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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