Minerva人文・社会科学叢書
近代・労働・市民社会―近代日本の歴史認識〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 445,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623036141
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C3334

出版社内容情報

生成期の現代市民社会の態様をリアルに提示。

内容説明

本書は、「市民としての労働者」の視点から日本の近代社会の歴史的位置を明らかにするとともに、そうした諸個人(=市民)の固有のあり方という視点から日本社会の歴史に貫通するある種の「構成原理」をも比較史的に示す。

目次

第1部 総論―日本近代社会の論理的再検討(近代・労働・市民社会;「複層的市民社会」としての日本近代社会;「複層的市民社会」の歴史的形成;「同職集団」の生成と展開;まとめに代えて―伝統的唯物史観の再構成)
第2部 各論―日本近代複層的市民社会の諸相(初期製鉄業と職工社会―幕末日本の市民社会状況と前提としての「同職集団」;産業革命期日本労働者の基本構成―複層的市民社会とその分節的存在構造;「キカイ」の出現と生活世界―他者性としての資本と複層的市民社会;「キカイ」と「年季者」の遭遇―「生計補充」型労働力と「コの交換」;「タコ人夫」社会と同職集団―複層的市民社会と攻撃性;工場法の法理―「道徳性としての国家」の出現)

著者等紹介

東条由紀彦[トウジョウユキヒコ]
1953年宮城県生まれ。1979年東京大学文学部国史学科卒業。1984年東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。東京大学社会科学研究所助手、小樽商科大学商学部助教授を経て、1999年現職、明治大学経営学部教授
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