出版社内容情報
【内容】
21世紀初頭に最大の日本社会の内圧となる少子高齢化について、家族、地域社会、ジェンダー、階層、福祉ビジネス、政策形成の各論を通して、その原因、動向、対応策の3点を軸として体系的な理解をめざし、解決策を提示する。
【目次】
はしがき
序 章 長寿化と少子化が進む日本社会(金子 勇)
1 長寿化の構造と視点
2 高齢者の健康とメンタルケア
3 高齢者の生きがいの構造
4 少子化の社会変動論
第1部 高齢社会の現状と理論
第1章 グローバル・エージング――成熟の証か衰退の始まりか(阿藤 誠)
1 人口爆発から人口高齢化へ
2 世界システムの高齢化
3 高齢化の原因
4 超高齢・人口減少社会への対応
5 超高齢・人口減少社会は文明進歩の帰結か
コラム 隣接領域との対話 [医療政策]
高齢社会の健康政策(武田俊彦)
過去10年の総括
ステージ別の課題
21世紀の医療政策・健康政策
第2章 少子高齢化と男女共同参画社会(白波瀬佐和子)
1 日本の少子高齢化
2 少子化と女性の労働参加
3 家庭内性別役割分業
4 男女共同参画社会基本法
5 考察
コラム 隣接領域との対話[経済学]
少子化対策における第3の切り札(高山憲之)
少子化の背景
少子化をめぐる3つの誤解
出産・育児支援に「第3の柱」を
第3章 男女共同参画社会から「子育て共同参画社会」へ(金子 勇)
1 男女共同参画社会論がもつ「トックビル問題」
2 M字型労働力曲線への国民の判断
3 家族の個人化の超克と少子化問題
4 子育て共同参画社会への提言
第4章 高齢社会の「生活の質」と生命倫理(三重野 卓)
1 高齢社会と老いの諸相
2 「生活の質」、「生命の質」
3 生命、身体、健康と「生活の質」の論理
4 生命倫理と人間存在
5 高齢社会と共生
第2部 高齢者を取り巻く家族、地域、企業
第5章 家族変動のなかの高齢者(安達正嗣)
1 産業化・高齢化による家族生活の変容
2 家族社会学の高齢者研究の動向
3 現代の高齢者の家族関係の諸相
4 高齢者の家族関係のゆくえ
第6章 介護保険制度の導入と家族介護(藤崎宏子)
1 介護問題の社会問題化
2 在宅介護の事例紹介
3 インタビュー結果に基づく考察
4 介護保険制度の内実
5 介護問題の将来
コラム 隣接領域との対話[ケアマネジャー]
ケアマネジャーから見た介護保険(河村優子)
ケアマネジャー業務の実際
介護保険制度がもたらしたもの
家族の絆とチームアプローチ
第7章 ボランティア活動の地域性(高野和良)
1 ボランティア活動の普遍化
2 高齢化と家族形態の変動
3 ボランティア活動の現状――担い手をめぐる諸問題
4 ボランティア活動の地域性
5 ボランティア活動と地域福祉
第8章 高齢社会の福祉ベンチャービジネス(粟沢尚志)
1 本章の目的と概要
2 福祉ベンチャーと介護ビジネスの特徴
3 福祉ベンチャーと社会との諸関係
4 結語――福祉ベンチャーに求められること
人名索引・事項索引
内容説明
21世紀初頭に最大の日本社会の内圧となる少子高齢化について、家族、地域社会、ジェンダー、階層、福祉ビジネス、政策形成の各論を通して、その原因、動向、対応策の3点を軸として体系的な理解をめざし、解決策を提示する。
目次
第1部 高齢社会の現状と理論(グローバル・エージング―成熟の証か衰退の始まりか;少子高齢化と男女共同参画社会;男女共同参画社会から「子育て共同参画社会」へ;高齢社会の「生活の質」と生命倫理)
第2部 高齢者を取り巻く家族、地域、企業(家族変動のなかの高齢者;介護保険制度の導入と家族介護;ボランティア活動の地域性;高齢社会の福祉ベンチャービジネス)
著者等紹介
金子勇[カネコイサム]
1949年生まれ。1977年九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学大学院文学研究科教授。文学博士
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