流動化と社会格差

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  • サイズ A5判/ページ数 279p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623036073
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C3336

出版社内容情報

【内容】
近代化→流動化→平等化、という因果関係はかつて誰もが疑わない社会変動の図式であった。しかし、今日では厳しい再検討を迫られており、「流動化」「平等化」さえ幻想であったという声も高い。こうした背景をふまえて、第1部では階層、教育、労働、移動という観点から、「流動化」の実態とその社会的帰結について議論する。第2部では社会格差にかかわる社会意識や文化の「流動化(ゆらぎ)」現象をとりあげ、その実態と社会的基盤について検討を加える。

【目次】
はしがき
序 章 流動化と社会格差(原 純輔)
  1 「流動化」とは何か
  2 産業化論と流動化
  3 文化的再生産
  4 本巻の構成
  5 SSM調査について

 第1部 流動化とその社会的帰結
第1章 産業化と階層流動性(原 純輔)
  1 社会階層(階層)とは
  2 戦後日本社会の変容――基礎的平等化の進展
  3 変わらない階層流動性
  4 階層社会のゆくえ
コラム 隣接領域との対話[歴史社会学]
  歴史的視点からみる近代化・流動化・平等化(中村牧子)
   社会の近代化に関する古典的な仮説
   実際の移動からみる近代――そこから読みとれるもの
   移動の見方からみる近代――構造的な流動性・平等性の初発条件
第2章 学歴主義と階層流動性(近藤博之)
  1 高学歴化社会の定義
  2 持続する教育機会の格差
  3 教育による階層再生産
  4 階層意識の変容
  5 21世紀の階層社会
第3章 流動化する労働市場?(平田周一)
  1 ゆれる日本の労働市場
  2 日本の労働市場はユニークなのか
  3 労働市場の流動化の根拠
  4 世代的移動の推移
  5 日本の労働市場は変化しているのか
第4章 地域間移動と地位達成(林 拓也)
  1 地域活動に関わる2つの格差――地域間格差と社会階層
  2 地域間人口移動の諸相と機会の地域間格差
  3 移動と社会階層
  4 移動をめぐる格差のゆくえ――就学移動の増加とその帰結
コラム 隣接領域との対話[教育社会学/教育政策科学]
  教育機会の地域間格差と地域移動
  ――「地域移動」研究の課題についての一考察(秋永雄一)
   社会階層間格差と地域間格差
   教育費負担の地域間格差と地域移動
   地域移動と地域構造の変動

 第2部 ゆらぎとその社会的基盤
第5章 「成り上がり」文化の運命(米澤彰純)
  1 グローバル化とマクドナルド化
  2 文化を捉えるスタンスについて
  3 世代内移動と文化
  4 男性の職業と文化
  5 文化における流動化と社会格差
第6章 「ただしさ」の拡散――彷徨する価値意識(斎藤友里子)
  1 不公平感と第三者性
  2 意識変化の背景
  3 異質性と第三者性
  4 「他者」の顕現と共同体
  5 価値的寛容と共同性のゆらぎ
  6 自由の陥穽・全体主義の陥穽
第7章 ジェンダー秩序の再編成と男女間格差(木村涼子)
  1 ジェンダー秩序の再編成
  2 ジェンダーに関する意識は流動化しているか
  3 「実態」として男女間格差は解消されつつあるか
  4 新たに見出された「格差」の領域
  5 ジェンダー秩序のゆくえ
第8章 漂流する政治意識(小林久高)
  1 新しい政治意識
  2 自律的政治志向の構造と社会的基盤
  3 政治参加と新しい意識
  4 自立と連帯からみた政治参加の様態
  5 依存からの離脱
コラム 隣接領域との対話[経済政策]
  経済格差と政策課題の変遷(太田 清)
   豊かな社会における経済格差――「貧困問題」から「高齢化問題」へ
   高齢化の中での格差――格差の「拡大」は高齢化が原因
   「構造改革」と格差――「経済格差」は構造改革の足かせとなるか
   価値観、ライフスタイルの変化、多様化と格差
   ――格差をめぐる新たな視点
人名索引・事項索引

内容説明

近代化→流動化→平等化、という因果関係は、かつて誰もが疑わない社会変動の図式であった。しかし、今日では厳しい再検討を迫られており、「流動化」「平等化」さえ幻想であったという声も高い。こうした背景をふまえて、第1部では階層、教育、労働、移動という観点から、「流動化」の実態とその社会的帰結について議論する。第2部では、社会格差にかかわる社会意識や文化の「流動化(ゆらぎ)」現象をとりあげ、その実態と社会的基盤について検討を加える。

目次

第1部 流動化とその社会的帰結(産業化と階層流動性;学歴主義と階層流動性;流動化する労働市場?;地域間移動と地位達成)
第2部 ゆらぎとその社会的基盤(「成り上がり」文化の運命;「ただしさ」の拡散―彷徨する価値意識;ジェンダー秩序の再編成と男女間格差;漂流する政治意識)