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出版社内容情報
【内容】
自由とは何か、自由にはなぜ価値があるのか。果たして、これらの問いに「普遍的な解」は存在するのだろうか。本書は、ミル、スペンサー、ハイエク、ポパー、バーリン、オークショット、そしてロールズら20世紀に活躍した自由主義者の思想の詳細な検討から、自由主義の「普遍化」が幻想にすぎないことを明らかにする。
【目次】
日本語版への序文/序文と謝辞
第1章 J・S・ミルと自由主義の将来
『自由論』におけるミルの議論/ミルの急進主義/ミルのポスト資本主義社会
/ミルの急進的自由主義の妥当性
第2章 カール・ポパーの自由主義
ポパー哲学の全体的性格/科学哲学と政治学/ポパーとミル
第3章 社会契約、共同体、イデオロギー
推定主義、普遍性、合理主義/ロールズ理論対契約論?/ロールズの試みの矛
盾
第4章 積極的自由と消極的自由
自由/自由概念/自由、権力、真の意志/自由と社会理論/自由概念と自由主
義的伝統/自由、理性、そして価値の共約不可能性
第5章 自由、隷属、満足
反論/選択肢の非制限としての自由/定義主義的議論の再論/自然主義的解
第6章 ハイエクの自由、権利、正義
自由、正義、法の支配/自由、伝統、文化的進化
第7章 スペンサーの自由の倫理学と国家介入の制限
スペンサーの道徳理論/スペンサーの進化主義
第8章 間接的効用と基本的諸権利
効用と権利についての伝統的見解/間接功利主義/いくつかの問題とその解明
/基本的諸権利の間接功利主義的導出/ミルによる道徳的権利の功利主義的導
出が抱える問題/結論
第9章 自由主義と自由の選択
問題/自然権/功利主義/契約論的方法/結論
第10章 契約論的方法、私的所有、市場経済
契約論的方法の性格/ポストカント的方法論と正義の内容/私的所有と市場交
換の正義/私的所有の正義と市場交換出/契約理論と哲学的方法に関する結論
的考察
第11章 オークショットと法、自由、 公民的結社
オークショットの哲学的方法についての見解/合理主義、イデオロギー、実践
/現代における道徳生活と公民的結社/公民的結社の問題点/伝統、自由、公
民的結社の諸条件
第12章 ミルの自由主義とその他の自由主義 ミルの功利主義
的自由主義の複雑な構造/ミル思想の中心に位置する自由主義/われわれの自
由主義/自由主義なき時代
終 章 自由主義なき時代
無知を基にした自由論/合意を基にした自由論/幸福を基にした自由論/自由
主義なき時代
訳者あとがき/邦訳文献目録/事項索引/人名索引
内容説明
自由とは何か、そして自由にはなぜ価値があるのか。果たして、これらの問いに「普遍的な解」は存在するのだろうか。本書は、ミル、スペンサー、ハイエク、ポパー、バーリン、オークショット、そしてロールズらの思想の詳細な検討から、自由主義の「普遍化」が幻想にすぎないことを明らかにする。
目次
J.S.ミルと自由主義の将来
カール・ポパーの自由主義
社会契約、共同体、イデオロギー
積極的自由と消極的自由
自由、隷属、満足
ハイエクの自由、権利、正義
スペンサーの自由の倫理学と国家介入の制限
間接的効用と基本的諸権利
自由主義と自由の選択
契約論的方法、私的所有、市場経済
オークショットと法、自由、公民的結社
ミルの自由主義とその他の自由主義
自由主義なき時代
著者等紹介
山本貴之[ヤマモトタカシ]
1961年生まれ。1991年大阪大学経済学部博士課程単位取得退学。その後、大阪大学経済学部助手、帝塚山大学経済学部講師を経て、現在、帝塚山大学経済学部助教授(経済思想、社会思想)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。