出版社内容情報
【内容】
1820~1914年までの「パクス・ブリタニカ」の時代を対象として,一国経済史を超えた新しい視角からアプローチ。複雑な世界経済的関連が明らかにされるユニークな「世界経済史」。
【目次】
序章 経済史=世界経済史という思想と方法
1 産業革命の時代(一八二〇~一八四〇年)
第1章 奴隷貿易と産業革命
1 ウィリアムズ・テーゼ
2 十八世紀における奴隷貿易の構造
3 イギリス産業革命と大西洋システム
4 マンチェスターとリヴァプール
第2章 合衆国の棉花生産と世界金融市場
1 棉花ファクター制度
2 合衆国の銀行制度
3 ロンドン世界金融市場と棉花金融
第3章 産業革命と対アジア貿易
1 産業革命と綿工業
2 イギリスの機械制綿工業製品とインドの綿業
3 イギリスの対アジア貿易とインド支配
2 自由主義の時代(一八四〇~一八六〇年代)
第4章 東インドにおける鉄道業の発展と近代的植民地の建設
1 イギリス産業革命と東インドの〈開発〉
2 イギリスのインド鉄道キャンペーン
3 インドにおける鉄道建設の展開
4 インド鉄道業の世界経済史的意義
第5章 ヨーロッパ大陸諸国の工業化とイギリス
A ドイツの工業化と自由主義
B フランスの工業化とイギリス
3 帝国主義の時代(一八七〇~一九一四年)1
第6章 中近東の包摂
A イギリス・ロシアの角逐とペルシア帝国銀行
B イギリスの植民地銀行とエジプト
第7章 英連邦経済体制の樹立
A カナダとオーストラリア
B 「名誉自治領」アルゼンチン
第8章 アフリカへの経済進出
第9章 アジアをめぐる世界経済的連関
A 中国への進出をめぐる日本とイギリス
B 十九世紀後半のアヘン貿易
4 帝国主義の時代(一八七〇~一九一四年)2
第10章 ロンドン証券市場における外国証券
1 十九世紀後半におけるイギリス海外投資の量的発展
2 イギリス海外投資の決定要因
3 イギリス証券市場の質的発展
第11章 ロンドン保険市場の再編成
1 保険業の特徴とロンドン保険市場
2 海上保険市場――ロイズの発展
3 火災保険・生命保険と保険企業の成長
4 第一次大戦前後のロンドン保険市場
第12章 マーチャント・バンキングの変遷
1 十八世紀の国際金融
2 マーチャント・バンキングの先導者
3 新しい競争者
4 十九世紀後半のマーチャント・バンキング
5 十九世紀のマーチャント・バンクの評価
終章 <大不況>と世界資本主義の構造変動
1 自由主義の時代の世界資本主義
2 <大不況>の発生
3 世界資本主義の再編
4 長期好況の展開とその限界
5 パクス・ブリタニカの黄昏
目次
序章 経済史=世界経済史という思想と方法
第1章 奴隷貿易と産業革命
第2章 合衆国の棉花生産と世界金融市場
第3章 産業革命と対アジア貿易
第4章 東インドにおける鉄道業の発展と近代的植民地の建設
第5章 ヨーロッパ大陸諸国の工業化とイギリス
第6章 中近東の包摂
第7章 英連邦経済体制の樹立
第8章 アフリカへの経済進出
第9章 アジアをめぐる世界経済的連関
第10章 ロンドン証券市場における外国証券
第11章 ロンドン保険市場の再編成
第12章 マーチャント・バンキングの変遷
終章 「大不況」と世界資本主義の構造変動