出版社内容情報
【内容】
「ヨーロッパとは?」「統合とは何か?」はたして日本人は理解していると言えるのだろうか…。マーストリヒト条約以降の「宙ぶらりんな状況」をヨーロッパの現地調査を踏まえて分析。
【目次】
序文
第1章 ヨーロッパ統合の脱神話化
1 第三次ジャック・ドロール委員会
2 「ヨーロッパ」の神話―統合の夢と現実
3 統合の経済的合理性ととの政治的意味
4 ヨーロッパ統合の座標軸
第2章 ヨーロッパは政治共同体たりうるのか
1 「統合ヨーロッパ」とは何か
2 乖離構造としての統合ヨーロッパ
3 政治統合と経済的相互浸透
4 統合目的としての平和と安全―「ドイツ問題」と「ソ連問題」
5 統合過程における民主主義
第3章 経済統合のダイナミックス 安藤研一
1 一九九二年市場統合
2 域内市場の政治経済学
3 域内市場の成果と限界
4 域内市場と経済通貨同盟
5 一九九〇年代EC統合の新たな展開の評価
第4章 ヨーロッパ統合のリーダーシップ
――ジャック・ドロールの権力と行動 遠藤 乾
1 EC委員長の権力基礎
2 ドロールのリーダーシップ行動
3 ドロール委員長の脱神話化と評価
第5章 統合理論の脱構築 清水一史
1 政治学の統合理論
2 市場統合の合理性
3 共通政策・経済同盟の理論
4 政治経済学的アプローチへの導き
あとがき
索引
内容説明
急激な変化を遂げ、今、一つの共同体としての輪郭を現しつつあるヨーロッパ―古い通念にとらわれたヨーロッパ像や神話のような統合理論は、もはや信じられない。マーストリヒト条約以降の「宙ぶらりんな状況」をヨーロッパの現地調査を踏まえ、経済・政治両面から学際的に分析する。
目次
第1章 ヨーロッパ統合の脱神話化
第2章 ヨーロッパは政治共同体たりうるのか
第3章 経済統合のダイナミックス
第4章 ヨーロッパ統合のリーダーシップ―ジャック・ドロールの権力と行動
第5章 統合理論の脱構築