出版社内容情報
【内容】
家族がその手で,老いた妻や母の命を絶ったのは特別な理由からではなかった。介護生活で誰もが感じる不安,不満の積み重なりが家族を追いつめる。事件の分析から誰も犠牲にしない介護のあり方を考える。
【目次】
1 嫁が義母を・・・
第一章 独りぼっちの介護
1 「もう、おむつがない」
2 「律気な」犯行計画
3 小さな新聞記事
第二章 なぜ、事件が起きたのか
1 「長男の嫁」という意識
2 長男の責任とプライドと
3 一言の感謝もなく
4 孤独な介護者
5 なぜ、長期入院だったのか
6 なかった公的介護援助との接点
第三章 事件のその後
1 「実子たちが被告の手を借り、母を殺した」
2 執行猶予をめぐって
3 判決の日
2 老夫が老妻を・・・
第四章 より添って暮らした果てに
1 「まさか、おじいちゃんが」
2 「女房があんまりバカにするので」
3 「一生懸命、妻に尽くしたのに」
第五章 事件が起きるまで
1 頼り合っていた老夫婦
2 妻の骨折
3 住み慣れた土地を離れて
4 妻の心変わり
5 弁護士も裁判もいらない
第六章 なぜ、事件が起きたのか
1 老いが老いを看とる悲劇
2 長い介護期間
3 男手の家事と介護
4 「家長」としての責任
5 夫より子どもが頼り
6 老妻が老夫を殺す時
3 子が老母を・・・
第七章 息子が老母を
1 同居する中年の長男が
2 なぜ、独身の息子なのか
3 仕事と介護の板ばさみ
4 親への責任と、妻子への責任と
第八章 娘が老母を
1 同居する独身の娘が
2 母娘関係の問題点
3 母と娘の甘えの構造
4 結婚している娘なら安心か
4 病める老女が家族に殺されないために
第九章 老女家族介護のさまざまなかたち
1 家族と地域の人たちの手で
2 子どもとその配偶者の九人で
3 ひとりっ子家族と老母の活動仲間で
第十章 どうしたら事件が防げるのか
1 老女が「老男」よりも多く殺されるわけ
2 一人に介護を担わせない
3 血縁信仰を捨てる
4 死ぬ権利はわが手に
5 自立した自分の人生を生きる
6 男性にも家事や介護の知識・技術を
7 介護の公的サービスの充実を
8 家族介護から地域介護へ
内容説明
あなたの身にも起こりえる家族がその手で、老いた妻や母の命を絶ったのは特別な理由からではなかった。介護生活で誰もが感じる不安、不満の積み重なりが家族を追いつめる。事件の分析を通して、誰も犠性にしない介護のあり方を考える。
目次
第1章 独りぼっちの介護
第2章 なぜ、事件が起きたのか
第3章 事件のその後
第4章 より添って暮らした果てに
第5章 事件が起きるまで
第6章 なぜ、事件が起きたのか
第7章 息子が老母を
第8章 娘が老母を
第9章 老女家族介護さまざまなかたち
第10章 どうしたら事件が防げるのか