出版社内容情報
【内容】
現代思想の源流をなす1920年~30年代の西欧哲学を同時代人として摂取しながら、大正から昭和の激動を生きた三木清の哲学のエッセンスを著作から抽出、文化形成の論理としての三木哲学を批判的に解明。
【目次】
序章 三木哲学の形成と展開
第一章 歴史と個人-三木哲学の出発点
第二章 解釈学的哲学の受容と変容
第三章 パスカル解釈
第四章 マルクス解釈
第五章 歴史的社会的存在論-三木哲学の成立
第六章 技術的制作的行為の哲学-三木哲学の展開(1)
第七章 構想力と形の論理-三木哲学の展開(2)
第八章 遺稿『親鸞』-三木哲学と宗教
終章 三木哲学の意義と限界
内容説明
現代思想の源流をなす1920~30年代の西欧哲学を同時代人として摂取しながら、大正から昭和の激動を生きた三木清の哲学のエッセンスをその著作から抽出する。文化形成の論理としての三木哲学を批判的に解明する。
目次
序章 三木哲学の形成と展開
第1章 歴史と個人―三木哲学の出発点
第2章 解釈学的哲学の受容と変容
第3章 パスカル解釈
第4章 マルクス解釈
第5章 歴史的社会的存在論―三木哲学の成立
第6章 技術的制作的行為の哲学―三木哲学の展開
第7章 構想力と形の論理―三木哲学の展開
第8章 遺稿『親鸞』―三木哲学と宗教
終章 三木哲学の意義と限界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
10
「三木の主要な哲学的著作はいわゆる講座ものの一巻として書かれたものが多い。彼は自分の思想を自分のうちでゆっくり発酵、熟成させて書くタイプの哲学者ではなく、たえず周囲の状況を見て、それに敏感に反応しながら、外的な動機やきっかけで考え始め、それを自分で哲学のなかに取り込んでいくタイプの著述家だったので、講座ものの執筆は彼の性にあっていた。」三木清が論じたり引用した思想家を、正確に理解していたかだけを論じた本。大学紀要に連載したものをほぼそのまま本にしたようで重複も多い。ただ上の指摘は初めて 気づかされた。2021/01/05