出版社内容情報
【内容】
現代巨大化学工業の原型となったドイツ化学工業の発展とその特徴を実証的に明らかにする｡わが国の産業史研究の空白を埋めるとともに，社会政策，教育史，科学技術史など様々な分野に新鮮な知見を提供している｡
【目次】
序章
第一部 史的分析
第一章 ドイツ・タール染料工業の成立
第一節 タール染料工業の生誕
第二節 ドイツ・タール染料工業の成立
第二章 ドイツ・タール染料工業の展開
第一節 一八七〇年代のドイツ・タール染料工業
第二節 ドイツ・タール染料工業の発展
第三章 ドイツ化学工業における独占体の成立と展開
第一節 世紀転換期のドイツ・タール染料工業
第二節 タール染料工業における利益共同体の成立
第三節 ドイツ化学工業独占体の展開
第二部 構造分析
第四章 研究開発体制の発展
第一節 化学の発展とドイツ・タール染料工業
第二節 企業内研究開発体制の発展と化学者の位置
第五章 労働関係の諸相
第一節 管理組織と労働力構成
第二節 労働諸条件
第三節 労働力の調達とその給源
第四節 企業内福利施設
第六章 企業金融の構造
第一節 資金の運用
第二節 資金の調達
