ホロコーストとヒロシマ―ポーランドと日本における第二次世界大戦の記憶

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ホロコーストとヒロシマ―ポーランドと日本における第二次世界大戦の記憶

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  • サイズ 46判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090656
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C1022

出版社内容情報

ナチ・ドイツ占領下、町じゅうにゲットーが作られ、アウシュヴィッツなど絶滅収容所が作られたポーランドにおいて、ポーランド人は、迫害・虐殺の対象となった隣人ユダヤ人に対して何らかの態度表明を迫られた。体制転換後、ホロコースト研究が本格化するなか、ポーランド人のユダヤ人虐殺への関与が浮上し、それに対する反発が政府主導の下に加速する。本書は、日本であまり知られていないホロコーストの「現場」ポーランドにおけるホロコーストの記憶とそのポリティクスについて、最新の状況を伝えることを第一の主眼とする。
ポーランドのホロコーストの記憶をめぐる状況は、1990年代以降の日本の歴史認識をめぐる状況にも共通する。さらに日本のホロコースト受容史は、ヒロシマや戦争体験と深く関わっていた。本書はホロコーストの記憶と研究を、日本における戦争やヒロシマの記憶と連動するものとしてとらえ、第二次世界大戦をめぐる記憶と歴史研究の変容を、地域や出来事を越えて比較史的な視野に開くことも重要な課題とする。
2018年11月の国際シンポジウムを基本に単行本化。二つの国の11名による問題提起の書である。

内容説明

ナチ占領下ポーランド人のユダヤ人への対応の詳細、体制転換後のポーランド政治事情、アウシュヴィッツとヒロシマの関係、日本のホロコースト受容史など10編。

目次

第1部 ポーランドにおけるホロコーストの記憶(ユダヤ人大虐殺をめぐるポーランドの記憶―カトリック民族主義の視点から;「道義的問題が戸を叩く」―ユダヤ人大虐殺に対するポーランド人の姿勢;一九四六年七月四日、キェルツェのポグロム―ユダヤ人大虐殺の第四段階? ほか)
第2部 記憶のポリティクス(戦後七〇年を超えて―現代日本の「記憶のポリティクス」;“正義の人々”のポーランド共和国―ホロコースト期におけるユダヤ人救済をめぐる言説の構造と機能;ポーランド人と“アウシュヴィッツ”の近くて遠い距離)
第3部 ホロコーストと日本、世界とヒロシマ(日本におけるホロコーストの受容と第二次世界大戦の記憶―「ヒロシマ・アウシュヴィッツ」の平和主義言説;処刑人、犠牲者、傍観者―三つのジェノサイドの現場で;「ヒロシマ」というシンボルを再考する)

著者等紹介

加藤有子[カトウアリコ]
名古屋外国語大学世界教養学部准教授。ポーランド文学、表象文化論。両大戦間期ポーランド文学、リヴィウの前衛運動、第二次世界大戦の記憶の比較研究(ホロコースト期の写真、日本の平和主義言説)。著書に『ブルーノ・シュルツ―目から手へ』(2012、2013年表象文化論学会賞)など。訳書にデボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』(2018、第6回日本翻訳大賞)ほか。ポーランド科学アカデミー文学研究所、アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館ホロコースト応用研究マンデルセンター、イェール大学マクミラン国際地域研究所、イェール大学フォーチュンオフホロコースト証言ビデオアーカイヴで客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

5
日波両国の研究者による、戦争の語られ方に関する論集。ただし内容はポーランドの方が圧倒的に多い。ポーランド人が戦時中にユダヤ人を守ったのか迫害したのか?という問題は極めてセンシティヴで、自国史の記憶の浄化を狙う政府からの介入も強いものらしい(「ポーランド人は充分に感謝されていない!」云々と)。こういうの、我が国の政治家だけじゃないんだなあ…という変な感慨。他方、そうした自慰的な歴史観に真正面から異議申し立てができる専門家の存在は大きい。2022/03/27

PETE

4
ホロコースト関連はポーランドの研究者の論文が中心で、ポーランド人が起こしたポグロムにまで踏み込むものもあり、マスクによる買収後のtwitterの状況への強い示唆もあった。他方、この内容と比して、ヒロシマというテーマは、自国民が被った惨禍をテーマとする点で日本人研究者の距離の取り方に注意が必要なはずだが、そのために距離の取り方に腐心している一般研究者や文学者・運動家のエッセイ的な寄稿になっていて、歴史研究としての読書価値が少ない。編者の加藤有子氏による言説史研究は地道でいいと思う!2022/12/05

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