あなたが消された未来―テクノロジーと優生思想の売り込みについて

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あなたが消された未来―テクノロジーと優生思想の売り込みについて

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090021
  • NDC分類 498.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

一部の先端的なバイオテクノロジーは、人々の優生学的な衝動を利用しながら売り歩かれている。著者はダウン症のある子をもつ作家として、この局面を見つめた。
本書は、バイオ企業の広告や、スティーブン・ピンカーら科学者の発言を吟味し、テクノロジーがもたらす未来のビジョンとともに優生思想がいかに私たちの意識下へ刷り込まれているかを示す。新型出生前診断(NIPT)をはじめとするスクリーニング、ゲノム編集、ミトコンドリア置換、合成細胞、染色体サイレンシング……こうしたバイオテクノロジーのPRの物語のなかで、障害者はすでに消された、実体のない存在であり、またそれゆえに、売り込みに必須の要素として使われている。
売り込みは経済合理主義の社会的圧力をエンジンとして推し進められ、非定型の遺伝的素因をもつ人々は圧倒的少数派へと追いやられつつある。生殖テクノロジーの選択は当事者の「自己決定」の問題だといわれるが、本書が示すような圧倒的な〈説得〉の圧力のもとにある自己決定とは何物だろうか? ジョージ・フロイドとまったく同じ形で命を奪われたダウン症のある青年イーサン・セイラーに、私たちの多くが気づけなかったのはなぜだろう? テクノロジーが優生思想の裏口となっている現状を痛切に描き出す書。

内容説明

NIPT、ゲノム編集、染色体サイレンシング、脱絶滅…喧伝されるその未来に私たちの居場所はあるだろうか?テクノロジーが優生思想の裏口となる現状を痛切に描く。

目次

第1章 仮想の子供
第2章 生殖細胞系
第3章 カウンティフェアで
第4章 私たちの画面上で
第5章 但し書き
第6章 ニューオーリンズ
第7章 シンシアを読む
第8章 軽蔑的なナラティブ
第9章 モデル・ワールド
第10章 居場所を見つける
結論 身体と住み処

著者等紹介

エストライク,ジョージ[エストライク,ジョージ] [Estreich,George]
コーネル大学で芸術系修士号取得後、オレゴン州立大学講師。詩人。著書に、ダウン症のある娘ローラを得た経験を回想するメモワールThe Shape of the Eye(SMU Press,2011;Penguin,2013。2012年のオレゴン図書賞受賞)、Textbook Illustrations of the Human Body(Bedbug Press,2005、詩集、ゴースライン賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jackbdc

7
ある言葉が印象に残った。影響力ある人の浅薄な失言を諫めるとても思慮深い言葉であった。知的障害者の言葉だと知って驚く。知的障害者に深い思考が出来る筈はない。信じられないと思った。知能と思考の浅深について立ち止まって考えてみる。そして気付く。知的障害という括り自体に問題がある。特定の尺度で人間の能力の高低は測れない。その後さらに大事な事に思い至った。知能と思考の違いは何であって何でないか、私自身実それを全く吟味していなかった。大切な問い掛けを省き、情報処理を速く前に進める事だけを知能と呼ぶなら、知能とは何か?2021/07/22

y

2
出生前検査や遺伝子改変などのバイオテクノロジーに対する問題提起がテーマで、テクノロジーを推進する側の優生学的見知には異を唱えたいですが、筆者が自身の立場を留保している(明言しないが正しいかな?)ため、やや読みづらかったです。 分野を問わず、誰かの〈ストーリー〉を受け入れて〈説得〉されているということを、日常的に、しかも気づかないうちに経験しているのかも、とちょっと恐ろしくなりました。2022/02/13

takao

2
ダウン症など2021/08/31

Jey.P.

0
遺伝子の出生前診断や改変について、ダウン症のこどもを持つ著者による問題提起 問題提起のみで、筆者が意見を述べることは避けている印象 不十分な情報やレトリックにより市民の十分な議論や検討がされてないまま技術が先行し、先行した技術が特性を病気・異常と見なすように市民の意識を変えていく 能力主義批判などでも登場する「テクノクラートによる統治」の問題に通じるところがあるかもしれない 偽陽性など検査精度や確率の問題は多くの人に十分理解されているとはいえないが、出生前診断では結果は重大2021/12/19

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