サルは大西洋を渡った―奇跡的な航海が生んだ進化史

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サルは大西洋を渡った―奇跡的な航海が生んだ進化史

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  • サイズ B6判/ページ数 480p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086499
  • NDC分類 462
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「ありそうもない、稀有な、不可思議な、奇跡的な」ルーツこそが本物だった。植物や、翅のない昆虫、塩水に弱い両生類やサルなど、“海越えができない”はずの生きものたちが、大海原を渡って分布を広げた歴史が明らかになりつつある。
地理的な障壁によって生物の分布域が分断されてきたとする「分断分布」偏重のパラダイムに、変革が起き始めていると著者は指摘する。新たに浮上してきたのは、動植物があちらの陸塊からこちらの陸塊へと奇跡の航海を遂げた、躍動感とサプライズに満ちた自然史である。
歴史生物地理学の世界を覗き込めば、多彩な生きものたちの姿はもちろん、プレートテクトニクスや気候変動、化石記録に分子時計といった幅広い知見がひしめき合っている。個性豊かな研究者たちが、生物の来歴をめぐって激しく論争した経緯も、本書は臨場感たっぷりに映しとっている。
 第III部では、読み進むにつれてますます「ありそうもない度合い」の高い海越えの事例が登場するので、その頂点までどうかお見逃しなく。それらはいずれも、著者が最後に語る「私たちの世界は、なぜ今このような姿をしているのか?」という大きな描像の大切なピースなのだ。

内容説明

翅をもたない昆虫、飛べない鳥モアの祖先、植物、カエル、トカゲ、そしてサルも―“海越えができない”はずの生きものたちの驚くべきルーツ、そして歴史生物地理学のパラダイムにいま起きつつある変革の物語。

目次

序―ガータースネークとゴンドワナ大陸
1 地球と生命(ノアの方舟からニューヨークまで―物語の起源;分断された世界;無理が通れば道理が引っ込む;ニュージーランドをめぐる動揺)
2 進化樹と時間(DNAがもたらした衝撃;森を信じよ)
3 ありそうもないこと、稀有なこと、不可思議なこと、奇跡的なこと(緑の網の目;あるカエルの物語;サルの航海)
4 転換(生物地理学「革命」の構造;奇跡に形作られた世界)
エピローグ―流木の海岸

著者等紹介

デケイロス,アラン[デケイロス,アラン] [de Queiroz,Alan]
ネヴァダ大学生物学部門非常勤研究員。専門は進化生物学。サイエンス・ライターとしてもThe Scientist、The Huffington Post,The Wall Street Journalなどに活躍の場を広げている。初の単著である『サルは大西洋を渡った―奇跡的な航海が生んだ進化史』は、Library JournalとBooklistで2014年のベストブックに選出された

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家

林美佐子[ハヤシミサコ]
東京女子大学文理学部卒業。バベル翻訳学校ノンフィクション専科修了。さまざまな一般教養書で翻訳協力多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

28
ダーウィンを悩ませた生物の不可解な分布。彼は陸橋説(今はない陸を渡った)を排し、海洋分散説をとる。その後、大陸移動がパラダイムとなると、分断分布説が主流となる。つまり、ゴンドワナ大陸の分裂(アフリカ、南米、オーストラリア、ニュージーランド、南極etc)により、生物相が分断され現代に至るという考え方である。その反証不能性ゆえに、海洋分散説(遠い昔に何らかの理由でたまたま種は海を越えた)を非科学的とする研究者もいた。アフリカと南米の分断により、旧世界猿と新世界猿は分かれたと考える方が常識にかなっている。2019/08/25

yyrn

9
地球規模における数千万年単位での生物分布の変化に取組む「歴史生物学」について、ダーウィンの「種の起源」(=分散説)やヴェーゲナーの大陸移動説(=分断分布説)に批判的な紹介から始まって、生物進化の分岐学の確立により、さらに様々な考えが提唱されてきたここ半世紀の動きを教えてくれる本。面白かったが、ちょっと細かすぎて『フンボルトの冒険』ほど血沸き肉躍るところまではいかなかった。たぶん、私の頭は21世紀には追い付けず、19世紀どまりなのだろう(笑)。2018/03/24

キミ兄

5
サルが大西洋を渡るスペクタクルを期待して読み始めたのだが、270ページまではダーウィン以降の種の分散をめぐる学説の紹介でかなり退屈。そして270ページからは、思ったよりもサルは大西洋を渡りそうだ、って話。スゲエぜ(笑)☆☆☆。2018/02/12

相馬

3
「生物地理学」の最新説を纏めたもの。走鳥類やナンキョクブナなどはゴンドワナ大陸由来で、それぞれの地域に残って進化したと聞いてほーと思っていた。それは極端にしても、大陸移動説が確かになった時に「分断分布」説は有力になったはずだった。ところが、DNA解析が進むと、種の分岐と大陸、島との成立時期が合わず、結局、「長距離海洋移動」説が有力なんだとか。ニュージーランドとかもそうらしい。表題のサルはもちろんカエルなども海上移動したとか。ということでなかなか興味深い本でした。2017/12/18

Satoshi Kitazawa

2
途方もない46億年の歴史の中でさまざまなドラマが繰り広げられ、生き物たちも翻弄されてきたんですね。とても面白かったです。2021/08/13

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