出版社内容情報
医師としての出発から患者との出会い、面談や家庭訪問の作法、絵画療法、実験的な処方の試み、さらには土居健郎や天野重安の言葉まで、自らの精神病理学の実践の軌跡を辿るシリーズ最終巻。「中医学瞥見の記」「統合失調症の経過研究の間に考えたこと」「非言語的アプローチの活かし方」「往診先のペット」「病棟深夜の長い叫び」「統合失調症の有為転変」「東日本巨大災害のテレビをみつつ」ほか全37編を収録。
内容説明
「病棟深夜の長い叫び」「統合失調症の有為転変」「回復の論理の精神病理学がありうるならば」ほか。自らの精神医学の実践の軌跡をたどる、シリーズ最終巻。
目次
中医学瞥見の記
「ことわけ」と「ことわり」―カテゴリー分類とその限界について
ワーク・ライフ・バランス
永遠の敵対国となるな
統合失調症の経過研究の間に考えたこと
思春期親密関係における暴力に思春期以前から始めて接近する
病跡学の今後と私
ポール・ロスさんを偲ぶと
非言語的アプローチの活かし方
青木典太先生のこと〔ほか〕
著者等紹介
中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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