出版社内容情報
ワイマール共和政の「決断なき政治」を痛烈に批判、その根源にあるロマン主義を徹底検証する。全体主義を考える必須の書。
内容説明
「政治的活動がはじまるところで政治的ロマン主義は終わる」ナチスへの道筋か、辛辣な批判か。全体主義を考える必須の書。
目次
緒論(ドイツ人の見解・反動と復古のイデオロギーとしての政治的ロマン主義;フランス人の見解・革命の原理としてのロマン主義、ルソー主義 ほか)
1 外的状況(ドイツにおけるロマン主義文人の個人としての政治的意義;シュレーゲルの政治的無力 ほか)
2 ロマン主義精神の構造(実在の探究;ロマン主義の機会原因論的構造)
3 政治的ロマン主義(一七九六年以降の国家理論の展開の概観;反革命的および正統主義的国家観とロマン主義的国家観の相違 ほか)
むすび 政治的現象の随伴情感としての政治的ロマン主義
著者等紹介
シュミット,カール[シュミット,カール][Schmitt,Carl]
1888‐1985。ドイツの公法学者。ベルリン、ミュンヒェン、シュトラースブルクで学び、1916年「国家の価値と個人の意義」で教授資格取得。ボン大学教授、ベルリン商科大学教授、ケルン大学教授を経て、ベルリン大学教授。第一次大戦後のドイツ、ヨーロッパにおけるヴァイマル体制、ヴェルサイユ体制を批判し、神的なものを欠いた思想状況に決断をくだすべき独裁者の必然性を示したり、敵と味方を峻別する政治概念を規定する。33年5月1日ナチ入党、ナチ政権下で法学界の重鎮となるも、36年親衛隊による攻撃を受け主流からはずれる
大久保和郎[オオクボカズオ]
1923‐1975。慶應義塾大学文学部中退。独・仏文学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てれまこし
壱萬弐仟縁
衛府蘭宮
katashin86