記号学への夢―1958‐1964

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  • サイズ A5判/ページ数 402p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784622081142
  • NDC分類 958
  • Cコード C1310

内容説明

演劇や「神話」の批評から転じ、衣服や映画や食物など、さまざまな対象を分析しうる知的道具に目くるめく興奮をおぼえた、バルトの1960年代とは?記号学を求める美しき冒険の軌跡、全52篇。

目次

ブレヒトとわれわれの時代―教育機関誌のためのブレヒト紹介
取り憑かれた俳優という神話―役柄との距離
ロジェ・プランションの立場―ヴィルールバンヌ市立大劇場への引越し
『ユビュ王』―ヴィラール演出によるアルフレッド・ジャリの戯曲
反ユダヤ主義は右か、それとも左か?―アンケートへの回答
ニューヨーク、ビュッフェ、高さ―アメリカ帰りのバルトのビュッフェ観
スキャンダルとは何か?―ラカーズ事件をめぐって
映画右と左―クロード・シャブロルの映画『美しきセルジュ』
食堂車―クック社の車両で食事を
言葉と衣服―モードに関する基本文献の紹介〔ほか〕

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン][Barthes,Roland]
1915‐1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった

塚本昌則[ツカモトマサノリ]
1959年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。パリ第12大学で博士号取得。フランス近現代文学専攻。東京大学文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ラウリスタ~

8
いやぁ、バルト面白いね。この巻はブレヒト等の演劇に関する批評や、写真、スターに関するインタビューなどなど。具体的な事物に関する文章なので非常に読みやすい。バルトの何が特筆すべき思想なのかとかは分からないが、与えられたテーマに深く考え真摯に答え続ける姿は素敵でしょう。本来ならもっと体系的にバルトを読むべきなのかもしれないが、バルト自身の考えるように「細部」にこだわることが重要であって、それを無理やりまとめようとしないほうがいいのかもしれない。2012/05/13

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