精神疾患と心理学 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 170,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079927
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C1047

内容説明

その後の理論展開を準備した、フーコーの最初の著書。第一部では、精神病理学を形成してきた三つのアプローチを紹介しながら、その基盤に対して認識論的批判を行う。第二部では、狂気をその文化自体のポジティヴな表現と説き、ヨーロッパの歴史をたどり、その研究の新たな方法を論じる「哲学入門」というシリーズの一つとして刊行された、最良のフーコーへの入門書。

目次

精神の医学と身体の医学
第1部 病の心理学的次元(病と進化発達;病と個人の生活史;病と実存)
第2部 狂気と文化(精神疾患の歴史的形成;総体的構造としての狂気)

著者等紹介

フーコー,ミッシェル[フーコー,ミッシェル] [Foucault,Michel]
1926‐1984。フランスのポワチエに生まれる。高等師範学校およびソルボンヌ大学で哲学と心理学を専攻。1955年からスウェーデン・ウプサラのフランス学院院長、つづいて1960年まで、ワルシャワ、ハンブルクのフランス学院院長を歴任。クレルモン=フェラン大学、チュニス大学、ヴァンセンヌ実験大学の哲学教授を経て、1970年よりコレージュ・ド・フランス「思考システムの歴史」講座教授。1970年と1978年の二度来日。1970年代後半から80年代にかけて、しばしばアメリカ滞在(特にカリフォルニア大学バークリー校で講義)。1984年6月25日、パリのサルペトリエール病院でエイズにより没

神谷美恵子[カミヤミエコ]
1914‐1979。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957‐72年長島愛生園勤務。1960‐64年神戸女学院大学教授。1963‐76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

41
そもそも現在の科学的知見と異なり、よく分からない前提で書かれているところがあり、正直いって読み難い本です。身体の物的で器質的な問題から生じる病気に対して、第1部では精神の病気の出現形態を分析します。①身体の自然主義的な発達が、意識が地層に例えられて発達と退行が行われる過程で発生する。②個人の心理的な生活史の中で、不安を取り除く目的で発生する。③世界における人間の状況が病を発生させる。以上は、よく分かりません。第2部では精神の病気はそれ自体には意味はなく、社会が持つ意味の中でこそ意味を持つと論じています。2021/10/06

清水聖

1
準備中2022/07/11

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