手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで

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手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079743
  • NDC分類 378.28
  • Cコード C0037

出版社内容情報

聞こえないこと。それは必死に克服すべき「欠陥」ではない――バイリンガルろう教育の現場から見えてくる、ろうと手話の豊かな世界。

聞こえないこと、それは「欠陥」として意識しつづけ、絶え間ない努力によって乗り越えなければならない障害ではない。 日本のろう者・ろう児の母語、日本手話で授業を行い、手話と日本語のバイリンガル/バイカルチュラルろう教育を実践する日本初にして唯一の学校、明晴学園から見えてくる ○ ろう教育の歴史 ○手話という言語が乗り越えてきた、また今も向き合っている困難 ○ 言語学からみる手話 ○ 補聴器、人工内耳など最新の動向……ろう者・ろう児、その親、教育者、日本手話の話者・通訳者(ろう者・聴者いずれもがいる)、手話言語学の研究者といった多方面の人びとへのインタビュー、欧米の動きや事例、研究成果、国内外の文献、そして、何よりも明晴学園で「手話を生きる」子どもたちのことばをとおして、過去から未来へ、現在進行形で変わりつつある手話の世界を描く。

【二つの世界――はじめに】
【1.手話が現れるとき】ろうがいい/朝の会/手話の学校/幸運な出会い/読売新聞紙上の論争/授業参観の日に/権威の衣/ミラノ会議/手話によるインプット/トータル・コミュニケーションの台頭
【2.自然言語としての手話】ストーキーの発見/自然言語に優劣はない/民間信仰から言語科学へ/二言語基底共有説/バンクーバー決議/ことばの里親/ランゲージ誌論文の波紋/人工内耳を生かす自然手話
【3.ろう者の手話と聴者の手話】八潮「たんけん」/手話付きスピーチ/日本手話の発見/日本語対応手話の席巻/頭のなかの言語/変化の兆し/手話を生きる
【4.手話本来の姿を見る】和光大学での論争/人権救済の申し立て/内からの否定/フリースクールへの胎動/龍の子学園/教育特区のもとで/よみがえる手話/伏流の文化言語モデル/ろう社会の混乱/先端の手話言語学/手話はローコンテキストか/ジョイスに手話を
【5.手話言語の試練】サケのピリカ/感覚のポリティクス/日本語中心主義/二つの言語のはざまで/私たちは何をしたのか
【あとがき】

内容説明

聞こえないこと。それは必死に受容し、克服すべき障害ではない―手話と日本語のバイリンガル教育を掲げる明晴学園から見えてくる手話とろうの豊かな世界。

目次

1 手話が現れるとき(ろうがいい;朝の会 ほか)
2 自然言語としての手話(ストーキーの発見;自然言語に優劣はない ほか)
3 ろう者の手話と聴者の手話(八潮「たんけん」;手話付きスピーチ ほか)
4 手話の本来の姿(和光大学での論争;人権救済の申し立て ほか)
5 手話言語の試練(サケのピリカ;感覚のポリティクス ほか)

著者等紹介

斉藤道雄[サイトウミチオ]
1947年生まれ。ジャーナリスト。TBSテレビ報道局の記者、デイレクター、プロデューサー、解説者として報道番組の取材、ドキュメンタリー番組の制作に従事。先端医療、生命倫理、マイノリティ、精神障害、ろう教育などをテーマとしてきた。2008年から5年間明晴学園の校長、現在は理事長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shiozy

31
「デフ・ヴォイス」の著者丸山さんお勧めの一冊である。日本手話を採り入れた日本で唯一のろう学校「明晴学園」理事長の書である。手話が母語であるろう者にとって、日本語は第二言語に過ぎない。しかし、ろうの教育現場では手話は厳禁。無理やり発語することを強制されてきた。(口話法) 慣れない口話法を身に着けた少女がいた。かなり流麗にしゃべることだ出来る。その彼女が言った。「きれいにしゃべることが出来ても、その音は私には聞こえない」。なんたる矛盾であろうか。2016/07/12

ばんだねいっぺい

24
「手話」をめぐる状況のはなしが分かりやすく書かれている。 英語、フランス語、日本手話のように、何気なく言語のひとつとしてごく自然に並ぶ日が来ることを望む。2016/05/04

おおにし

20
この本は小説「デフ・ヴォイス」を読んでいなかったら読むことはなかったと思う。ろう者は聞こえない自分を大切にしていること、日本手話は少数言語ではあるが、言語体系がてきていて決して不完全な言語ではないこと本書で再認識できた。ろう児たちが中途失聴者の話を聞いて、自分たちも病気で聞こえるようになることがあるのかと心配したという冒頭のエピソードで、ろう者と聴者の生きる世界の違いをまざまざと感じさせられた。2016/08/14

みっふぃー

16
お気に入りさんの読みたい本から。図書館。手話サークルに行ってるので気になって読んだ。ろう児が、耳が聞こえるようになったらどうしよう。と思ってることからはじまり、いろいろ衝撃だった。ろう者も聴者とコミュニケーションとるためには、手話よりも口話が必要と思ってたけど、手話の前に日本語や口話をおぼえてしまうと、考える力もなくなってしまうこと。いろいろ考えさせられた。私の理解力がとぼしく、論文ぽいとこはとばして読んでしまった。ごめんなさい。2018/12/25

vaudou

15
ろう者、ろう児という人々(聴覚障害者で手話を使う人)、そして手話という「言語」の歩みについて書かれているが、知らないことの多さを痛感する。著者の斉藤氏は日本で唯一、全面的に手話を取り入れた授業を行う、ろう学校の理事長だ。耳の聞こえぬ子供への教育はどうあるべきか。少しでも聴者と対等にという理念に則って教えてきた口話法の歴史は成果を上げていると言えるのか、ろう者と同じ目線で疑問を投げかける。ろう児教育に携わる専門家の間にも、手話への偏見があるというが、母語としての手話の可能性にもっと目を、そう著者は主張する。2016/12/23

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