死ぬとはどのようなことか―終末期の命と看取りのために

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死ぬとはどのようなことか―終末期の命と看取りのために

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079231
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0036

出版社内容情報

死の不安を和らげるために。緩和医療やホスピスの誤解をただし、終末期のための新たな医療のあり方を説く、ドイツのベストセラー。

緩和医療はたんに痛みを抑える治療ではない。患者に対する精神的看取り、家族への心的ケアにまでわたる。死に直面して、本人、家族、社会、医療に何ができるか。そのために、死についてもっとよく知ること、そこから人生の最後に向けてどんな準備ができるかを具体的に考えること。ヨーロッパ緩和医療の第一人者によるロングセラーの邦訳。

まえがき/第1章 死ぬことについてわたしたちは何を知っているか/第2章 命の終わり――希望と現実/第3章 看取りの構造/第4章 命の終わりに人は何を必要とするか/第5章 黙想と重い病/第6章 空腹と渇きの問題――終末期の患者・認知症または植物状態の患者への栄養水分補給/第7章 命の終わりにもっとも頻繁に遭遇する問題――また、どのようにしてそれを防ぐか/第8章 命の終わりのための準備――その委任と患者の生前意思表明書/第9章 「死亡幇助」とはどういう意味か――自己決定と死への備えとのあいだの終末期医療/第10章 緩和医療とホスピスの活動――神話と現実/第11章 死を目前にした命――緩和医療の贈り物/謝辞/注/訳者あとがき

内容説明

本書は、死が間近な人の生の実態、「安楽死問題」、患者の事前意思表明書など、アクチュアルな問題を論じ、ドイツで読まれ続けているベストセラーである。医療に求められるのは、患者の痛みを鎮めることだけではない、人間としての尊厳を保ちながら穏やかに死を迎えられるようにすることである。著者の説く看取りの教育はドイツの医師養成課程に採り入れられ、不可欠の課題になっている。緩和医療やホスピスをめぐる誤解や偏見をただし、よりよい終末期のための医療と社会制度を説く、“死”に関する現代の必読書。

目次

死ぬことについてわたしたちは何を知っているか
命の終わり―希望と現実
看取りの構造
命の終わりに人は何を必要とするか
黙想と重い病
空腹と渇きは死を招くか―終末期の患者、認知症または植物状態の患者への栄養水分補給
命の終わりにもっとも頻繁に遭遇する問題―また、どのようにしてそれを防ぐか
命の終わりのための準備―意思決定委任状と患者の事前意思表明書
医療における「死亡幇助」とはどのようなことか―自己決定と死への備えとのあいだの終末期医療
緩和医療とホスピスの活動―神話と現実
死を目前にした命―緩和医療の贈り物

著者等紹介

ボラージオ,ジャン・ドメーニコ[ボラージオ,ジャンメーニコ] [Borasio,Gian Domenico]
1962年、ノヴァーラ(イタリア)生まれ。1986年にミュンヒェン大学で医学博士号を取得後、ヴァイツマン科学研究所(イスラエル)、シカゴ大学、マックス・プランク精神医学研究所、ミュンヒェン大学などでおもに精神医学に従事。その後、緩和医療学に転じ、2006年から2011年までミュンヒェン大学緩和医療学講座主任を務めた後、ローザンヌ大学医学部教授、緩和医療学講座主任、附属病院緩和医療科主任。2009年、ドイツにおける終末期医療に関する患者の事前意思表明書の法制化、および医学部での緩和医療学の必須科目化に関する法制化に指導的な役割を果たす

佐藤正樹[サトウマサキ]
1950年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。広島大学名誉教授。博士(文学)。ドイツ文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

24
2011年初出。脳死は、ある時を境に、脳幹の正常な機能を前提とする生体の健全さが失われて、取り返しがつかなくなる時点(18頁)。食傷するほどよく知られている 中年の危機(傍点)が人生半ばにおける意味の危機として如実に示されている。仕事が人生にとって最も優先される時期に重なる(95頁)。訳者あとがき:この本は、死ぬという事態になんらかの不安や恐怖をいだく人のために書かれた。2015/12/26

ケイトKATE

2
終末期における看取りには様々な課題はいくつかあるが、本書で取り上げている意思決定委任状や事前意思表明書を日本でも導入すべきだと思う。自分の最期を自分で決めることが、より良い死へ迎えることができると思うからである。“生きることそれ自体が死にいたる過程であって、もはや引き返せないのは自明なこと”(P161)なのだから。2018/10/17

げんさん

1
訳者あとがきより。長生きをさせるのが美徳だとしても、死ぬことへの不安はその美徳にかかわらず解消されることがない。私の母は死ぬ前、「死ぬのはいいけど、痛いのはヤダね」と言っていた。2024/03/10

PukaPuka

1
ドイツにおける緩和医療をめぐる状況と、死に関する意思決定について書かれている。日本の状況と対比しながら読むと、悩みどころの共通点と相違点がわかる。死への洞察というより、死の悩みへの考察がこの本のミソと思う。タイトルから想像されるよりは、制度上の問題への言及が多く、社会に生きている以上死には制度がつきまとう、と再認識させられた。2016/07/31

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