20世紀を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 621,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079163
  • NDC分類 311.23
  • Cコード C0036

出版社内容情報

名著『ヨーロッパ戦後史』を遺して没した歴史家が自身の経験に即して語る、20世紀政治思想の成功と失敗。倫理と融合する現代史論。

名著『ヨーロッパ戦後史』を遺して没した歴史家が若き友人スナイダーに語る、20世紀政治思想の成功と失敗。リベラル、社会主義、共産主義、ナショナリスト、ファシストの知識人によって理解された、権力と公正の思想を鋭く批判するジャットの自由な精神は稀有なものである。第二次大戦、ホロコースト、戦後の社会主義圏やユダヤ人国家建設を回顧しながら、その真実を探究する、現代史の決定版にして、すぐれた知的自伝だ。

まえがき(ティモシー・スナイダー)
第1章 残るは名のみ――ユダヤ人問題を問うユダヤ人
第2章 ロンドンと言語――英語で書く/イングランドの著述家
第3章 家族的社会主義――政治的マルクス主義者
第4章 キングズ・カレッジとキブツ――ケンブリッジのシオニスト
第5章 パリ、カリフォルニア――フランス知識人
第6章 理解の世代――東欧のリベラル派
第7章 統一と断片――ヨーロッパの歴史家
第8章 責任の時代――アメリカのモラリスト
第9章 善の陳腐さ――社会民主主義者
あとがき(トニー・ジャット)
訳注
訳者あとがき
本書で論じられる著作
索引

内容説明

名著『ヨーロッパ戦後史』の歴史家が語り尽くす百年の精神史。ホロコーストとシオニズム、ファシズムと共産主義、知識人の存在理由を自伝と交差させた遺著。

目次

第1章 残るは名のみ―ユダヤ人問題を問うユダヤ人
第2章 ロンドンと言語―英語で書く/イングランドの著述家
第3章 家族的社会主義―政治的マルクス主義者
第4章 キングズ・カレッジとキブツ―ケンブリッジのシオニスト
第5章 パリ、カリフォルニア―フランス知識人
第6章 理解の世代―東欧のリベラル派
第7章 統一と断片―ヨーロッパの歴史家
第8章 責任の時代―アメリカのモラリスト
第9章 善の陳腐さ―社会民主主義者

著者等紹介

ジャット,トニー[ジャット,トニー] [Judt,Tony]
1948‐2010。ロンドン生まれ。ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年から、レマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』その他に寄稿。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008)はピュリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去

スナイダー,ティモシー[スナイダー,ティモシー] [Snyder,Timothy]
1969年、アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。イェール大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史。Bloodlands:Europe Between Hitler and Stalin,A History of Nazi and Soviet Mass Killing on the Lands Between Berlin and Moscow(2010)はハンナ・アーレント賞を始め数々の賞を受けている

河野真太郎[コウノシンタロウ]
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を満期退学。博士(学術、一橋大学)。一橋大学商学研究科准教授。専門は20世紀イギリスの文化と社会、新自由主義とその文化、批評理論、ウェールズ英語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

25
2012年初出。ユダヤ人ということは境界線の中に閉じ込められ、教育もなく、貧しい小さな世界に属することを意味します。引きこもったユダヤ人世界はとびぬけて教養があり読み書きに長けたものであり、ひとつの文化だった。過剰な自負心と、自分たちが脆弱という深い感情が生まれた(42頁~)。心理学は、自己欺瞞、必然的な受苦、没落、自己意識、自己に対する知、克己と窮極的な回復へといたる物語を提示(60頁)。18Cのラディカルな熟練工や土地を奪われた農民の道徳経済(モラル・エコノミー)は、資本主義の破壊的創造性と、2015/09/17

風に吹かれて

16
 1948年に生まれ戦後世界と共に生きた歴史家(2010没)の自伝と20世紀政治の精神史を東欧の歴史研究家ティモシ―・シュナイダーが聞き取りまとめた本。語り手と、深い知見に裏付けられた質問で話を引き出す聞き手による共著と言ってもいいと思う。  いかなる国の問題であっても発言せねばならない事柄については指摘するのが知識人であるとするトニー・ジャット。自分が属する国にとらわれない姿勢が彼の発言への信頼を生んでいると思う。➡2021/03/31

ジュン

4
トニー・ジャット/ティモシー・スナイダー『20世紀を考える』(みすず書房)。優れた歴史書、政治学、倫理学、そして伝記を兼ねた一冊。河野真太郎氏の翻訳も素晴らしい。2015年のベスト本であり、私にとっては思考のタネ本となっている。愛しすぎる一冊。2018/07/21

Fumi Kawahara

2
自分がいかにヨーロッパに無知であるかを痛感する。日本は西洋化したわけなんですが、それにも関わらず、分らない。こういう、思想とか社会学の方面から歴史や西欧・東欧・中欧を語られると、分らない。こちら側に理解するための基礎認識がない。それでもかろうじて、共感できる所に付箋を貼って行けば、前半のユダヤ人よりも、やはり後半の米国についてのことの方に多く付箋がつく。米国人に対する見方は、欧日共に一致する感じ?経済学者の名前は出て来るものの、経済史的視点はなく。私はやっぱり、経済から見た方が歴史は理解しやすいかな~。2016/06/11

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