70歳の日記

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078623
  • NDC分類 935
  • Cコード C0098

出版社内容情報

雪深い海辺の家で、独りで暮らす1年間の日記。過酷な自然、友人、そして執筆。「今が、いちばん自分らしい」と言えるまでになった。アメリカの詩人・小説家、サートンの58歳の作品『独り居の日記』は、日本でたくさんの読者を得た。その後サートンはさらに北へ、カナダと国境を接するメイン州の雪深い海辺に引っ越す。この地でペットの犬と猫と暮らしながら、ようやく、世間から冷遇されていた長い時期を抜け、この日記の執筆にいたった。
サートンという「独り居中毒患者」は、かけがえのない友人・気骨ある隣人とのつきあいをなにより大切にする。それでいて、外では「他人を意識しすぎて感覚が鈍」り、独りの時間――ものを書き、考え、庭仕事に打ちこむ時間――を恋い焦がれることになる。疲れてパニックになるかと思うと、「鬱の波に足をすくわれそうな」とき、早朝に眺めたどこまでも穏やかな海に、突然涙があふれる、という感受性の持ち主だ。
この年、サートンは最愛の恋人だったジュディの老いと死に直面した。自分に残された時間も少なそうだ。故郷ベルギーから切り離された孤独感も深い。そして考えた――年をとらない秘訣は何か?たぶん、何かに深くかかわり、こだわりをもつこと。エネルギーは要るけれど。
詩の朗読旅行、読者との交流も頻繁にあり、前向きに生きる濃密な1年。それを率直につづる瑞々しさは、きっと読者を魅了し、勇気づけるだろう。

メイ・サートン[メイ サートン]
1912-1995。ベルギーに生まれる。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命、マサチューセッツ州ケンブリッジで成人する。一時劇団を主宰するが、最初の詩集(1938)の出版以降、著述に専念。小説家・詩人・エッセイストで、日記、自伝的エッセイも多い。著書『独り居の日記』(1991)『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(1993)『今かくあれども』(1995)『夢見つつ深く植えよ』(1996)『猫の紳士の物語』(1996)『私は不死鳥を見た』(1998)『総決算のとき』(1998)『海辺の家』(1999)『一日一日が旅だから』(2001)『回復まで』(2002)『82歳の日記』(2004)『70歳の日記』(2016、いずれもみすず書房)他多数。

幾島幸子[イクシマ サチコ]
1951年東京都に生まれる。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家。訳書 M・サートン『総決算のとき』(1998)『70歳の日記』(2016、以上みすず書房)A・ネグリ/M・ハート『マルチチュード』(2005)『コモンウェルス』(共訳、2012、以上NHK出版)S・ピンカー『思考する言語』(共訳、2009、NHK出版)『暴力の人類史』(共訳、2015、青土社)A・ブラウン『江戸に学ぶエコ生活術』(2011、CCCメディアハウス)N・クライン『ショック・ドクトリン』(共訳、2011、岩波書店)他多数。

内容説明

残された時間は多くない。故郷ベルギーから切り離された孤立感も深い。しかし「今の私は、生涯でいちばん自分らしい」。出会いと喪失、発見にみちた濃密な一年。

著者等紹介

サートン,メイ[サートン,メイ] [Sarton,May]
1912‐1995。ベルギーに生まれる。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命、マサチューセッツ州ケンブリッジで成人する。一時劇団を主宰するが、最初の詩集(1938)の出版以降、著述に専念。小説家・詩人・エッセイストで、日記、自伝的エッセイも多い

幾島幸子[イクシマサチコ]
1951年東京都に生まれる。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

51
【書くことは、自分に何が起きているかを理解する手立てであり、困難な問題を考え抜くための手段なのだ】詩人で小説家のサートンが、「今の私は、生涯で一番自分らしい」と表現した1年を、率直に綴った日記。訳者は「あとがき」で書く。<孤独を愛しながらも人間や自然との濃密な交流から活力を得、自らの老いや弱さと正面から向き合い、曇りのない目で社会を見つめるサートンの生き方は、30年以上の月日を経てもなお新鮮であり、刺激的だ。サートンは、そのきりりと背筋の伸びた姿で私たちを勇気づけ、魅了してやまないのである>と。同感だ。⇒2023/10/02

ののまる

10
田舎での田舎暮らしを選択してはいるが、執筆に庭仕事、訪ねてくる人びととの交流や、アメリカ各地での講演会やサイン会など、かなりの忙しさ。一人でたたずむ時間や朝日が差し込むリビングをみてハッとしたり、飼い猫・飼い犬との時間を慈しんだり。老年の気持ちや苛立ちなども正直に記していくメイ・サートンの日記は全部好きです。このあと、『74歳の日記』を読んだら、邦訳されているものは全部読んだことになるけど、また自分が歳を重ねたときに、順繰りに全部読みたい。2020/05/10

algon

9
著者初読。住んでいたメイン州は私の居る北海道とは緯度がほぼ同じで経度がほぼ反対側という事で季節感や花暦的には違和感がない本だった。隣のバーモント州に住むターシャ・チューダーは同じ世代だが世に出る時期も分野も違っていて接点はない。著者は独り居を望みながら夥しい来客や訪問・文通をこなしていく。人気作家の仕事上やむを得ない面もあるがターシャの孤高を知った目からするとけっこう俗な面も否定できない。つまりは独り志向だが社交好きなリベラルな作家ということなのだろう。1年間の日記は誠実に心情が吐露され穏やかに楽しめた。2020/08/24

オカピー

5
70歳になったらどんな生き方をするかなと思いながら、読みました。サートンさんは、作家で詩人で沢山の友人知人をお持ちで、忙しく動き回っている感じがしました。遠い知人に会いに行ったり、講演で旅をしたりそうしている中でも、自分自身を見つめる休憩時間をとってるようです。タマス(犬)、ブランブル(猫)の散歩や時々訪れる鳥たちを眺めたり、庭の手入れと季節に咲く花々に心を動かされ、日々ゆったりした時間も作っている。ただ、手紙を頂く量も書く量も半端ないですね。自分でプレッシャーをかけないと、到底返信はおぼつかないですね。2024/04/21

29square

5
日記と紀行はなんとなく避けてきた。初対面の人から興味がない長い話を聞かされる苦痛を想像するからだろうか。 お気に入りのかたのリストから興味を持ち、図書館にあった此方を恐る恐る読んでみた。 雪や庭や仕事、時には友の訃報に対峙し生きる。かなり恵まれた立場だし、戦争や悪に対して老人らしい素朴過ぎる思想だと思う一方で、ギフテッドな自らに課せられた宿命として常に創造的であらねば、これからを生きる者に何か伝えねばという覚悟がその暮らしを牽引している事に感銘を受けた。 別の作品も読んでみたい。2021/01/24

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