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人間機械論―人間の人間的な利用 (第2版)

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622073185
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C1040

内容説明

本書は、サイバネティックスの父、ノーバート・ウィーナーが一般知識層向けに書いた『人間機械論』の改訂第二版である。そこではサイバネティックスの原理がやさしい言葉やありふれた実例を通して語られながら、人間社会というものが、それがもつメッセージと通信機関の研究を通じてはじめて理解できるものであること、さらにこれらのメッセージや通信機関が発達するにつれて、人から機械へ、機械から人へ、また機械と機械との間のメッセージがますます大きな役割を演ずることが示されている。改訂にあたって著者は、その後のサイバネティックスの思想の普及を考慮して前著における多くの卑近な例の数を減らし、より思想的・哲学的な考察に重きをおき、また初版に含まれていたいくつかの欠陥と首尾一貫していなかった点を改めている。

目次

1 歴史におけるサイバネティックス
2 進歩とエントロピー
3 固定性と学習:通信行動の二つのパターン
4 言語の仕組みと歴史
5 通信文としての組織
6 法律とコミュニケーション
7 コミュニケーション・機密・社会政策
8 知識人と科学者との役割
9 第一次および第二次産業革命
10 ある種の通信機械とその将来
11 言語、かく乱、通信妨害

著者等紹介

ウィーナー,ノーバート[ウィーナー,ノーバート][Wiener,Norbert]
1894‐1964。ユダヤ人の言語学者レオ・ウィーナーの長子として生れた。天才肌の父のもとで知能早熟児として出発した彼は、9歳でハイスクールに特別入学し14歳でハーヴァード大学に入学、18歳で数理論理学の論文で学位をとる。まもなくイギリスに渡りケンブリッジ大学でバートランド・ラッセルから数理哲学を学び、ついでゲッチンゲン大学にも学び、帰米して1919年マサチューセッツ工科大学講師、34年以後同大学の数学教授。30年頃から神経生理学者と共同研究に従事し、計算機械も生物における神経系も同じ構造をもつことを認めその数学的理論としてのサイバネティックスを創始する

鎮目恭夫[シズメヤスオ]
1925年東京に生れる。1947年東京大学理学部物理学科卒業。科学思想史専攻、科学評論家

池原止戈夫[イケハラシカオ]
1904年大阪に生れる。1928年マサチューセッツ工科大学卒業。理学博士。東京工業大学名誉教授。1984年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

5
人間の体を、神秘な犯さべからざる聖域と捉えるのではなくて、高度で複雑だが機械と同じものであると捉え直す。しかし、どんな機械であっても用途と目的というものがはっきりとあって、それは人の心の柔軟さに抵触してしまう怖れがある。自然や神は複雑怪奇だが、決して人に対して悪意を持っているわけではない。便利な道具を作るのも使うのもいいが、その設計思想など、よくよく理解し考えてから使わないとその悪意にやられてしまう。2013/10/26

てつこ

0
和訳が読みにくい、というか1979年訳がベースなので、専門用語などが現在使われている言葉と異なっているので混乱した。著者のウィーナーは、実業界や政治家による指揮系統の確立された支配的な社会では、人間は本来持つ資質や能力以下の働き(地位)に引き下げられていると指摘し、その状況を人間の機械化とした。(Inhuman use of human beings )機械と人間の特質の差や、科学者の役割、人類の更なる進歩に向けた人間と新しい科学との関わりなど。正直ちょっと難しかったな〜。2018/10/20

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