内容説明
オーウェル、花田清輝、林達夫、丸山真男から野坂・五木・井上ひさしを論じた「冗談音楽の流れ」、滝田ゆう、竹宮恵子の漫画、金時鐘『猪飼野詩集』まで57編。
目次
1 一九七〇‐一九七九(オーウェルの政治思想―『オーウェル著作集』第一巻(一九七〇)
動揺するガンジー―エリック・H・エリックソン『ガンジーの真理』(一九七〇)
義円の母(一九七〇)
はじめて読んだ本(一九七〇) ほか)
2 一九八〇‐一九八七(「老い」について考えるための文献(一九八〇)
イギリス民衆芸術覚書―小野二郎『紅茶を受皿で』(一九八一)
書物について(一九八一)
劇学の軽い身ごなし―ケネス・バーク『動機の文法』(一九八二) ほか)
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京生まれ。哲学者。10代で渡米、1942年、ハーヴァード大学哲学科卒業。同年、日米交換船で帰国。海軍バタビア在勤武官府に軍属として勤務する。日本の敗戦後の1946年5月、武田清子、武谷三男、都留重人、鶴見和子、丸山眞男、渡辺慧とともに雑誌『思想の科学』を創刊、編集事務にあたった。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究のサークル活動をおこないながら、京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとり、1960年には安保改定に反対し市民グループ「声なき声の会」を創設、1965年にはベ平連に参加した。1970年同志社大学教授を辞職。その後は在野で活動をつづけ、現在にいたる。『戦時期日本の精神史』(岩波書店、大佛次郎賞)『夢野久作』(リブロポート、日本推理作家協会賞)など、数多くの著書がある。1994年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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