鶴見俊輔評集成〈1〉1946‐1969

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  • サイズ B6判/ページ数 498p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622073116
  • NDC分類 019
  • Cコード C1395

内容説明

1946年から2007年まで、著者の多岐にわたる活動を、書評を中心に初めて年代順に精選・編集。戦後史の新しい読み方を示す。第1巻(1946‐1969)55編。全3巻。

目次

1 一九四六‐一九五〇(ハックスリー―非人間主義 一九四六;モリスの記号論体系 一九四七;サンタヤナ―唯美主義 一九四八 ほか)
2 一九五一‐一九五九(新しい古典―ドス・パソス『U・S・A』 一九五一;感銘をうけた二冊―大関松三郎『山芋』・無着成恭『山びこ学校』 一九五一;見る雑誌の登場―『平凡』と『明星』 一九五二 ほか)
3 一九六〇‐一九六九(戦後のある生き方―『谷川雁詩集』 一九六〇;伊丹万作とナンセンス 一九六一;『樅の木は残った』の異本―山本周五郎『小説の効用』 一九六二 ほか)

著者等紹介

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京生まれ。哲学者。10代で渡米、1942年、ハーヴァード大学哲学科卒業。同年、日米交換船で帰国、海軍バタビア在勤武官府に軍属として勤務する。日本の敗戦後の1946年5月、武田清子、武谷三男、都留重人、鶴見和子、丸山眞男、渡辺慧とともに雑誌『思想の科学』を創刊、編集事務にあたった。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究のサークル活動をおこないながら、京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとり、1960年には安保改定に反対し市民グループ「声なき声の会」を創設、1965年にはベ平連に参加した。1970年同志社大学教授を辞職。その後は在野で活動をつづけ、現在にいたる。『戦時期日本の精神史』(岩波書店、大佛次郎賞)『夢野久作』(リブロポート、日本推理作家協会賞)など、数多くの著書がある。1994年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

23
1日4冊読むのはそんなに難しいことではなくて、大冊を読む(5頁)。私もなんとか5冊更新してきた経緯がある。『がきデカ』を読んで自分を見る見方を失わないこと(17頁)。速読より遅読みのコツを身につけた人は、大変優れた読書人(22頁)。鈴木大拙、岡倉天心、風格のある英語を使う(24頁)。サンタヤナによれば、ばらばらの快楽のよせあつめが幸福ではない。生活や人生の絵が、移り過ぎつつある通りの姿で、人の意志を満足させ喜んで受けいれられる時、この種の反省と判断に際して働く想像の中にこそ、幸福は住む(105頁)。2015/11/24

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