内容説明
1946年から2007年まで、著者の多岐にわたる活動を、書評を中心に初めて年代順に精選・編集。戦後史の新しい読み方を示す。第1巻(1946‐1969)55編。全3巻。
目次
1 一九四六‐一九五〇(ハックスリー―非人間主義 一九四六;モリスの記号論体系 一九四七;サンタヤナ―唯美主義 一九四八 ほか)
2 一九五一‐一九五九(新しい古典―ドス・パソス『U・S・A』 一九五一;感銘をうけた二冊―大関松三郎『山芋』・無着成恭『山びこ学校』 一九五一;見る雑誌の登場―『平凡』と『明星』 一九五二 ほか)
3 一九六〇‐一九六九(戦後のある生き方―『谷川雁詩集』 一九六〇;伊丹万作とナンセンス 一九六一;『樅の木は残った』の異本―山本周五郎『小説の効用』 一九六二 ほか)
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京生まれ。哲学者。10代で渡米、1942年、ハーヴァード大学哲学科卒業。同年、日米交換船で帰国、海軍バタビア在勤武官府に軍属として勤務する。日本の敗戦後の1946年5月、武田清子、武谷三男、都留重人、鶴見和子、丸山眞男、渡辺慧とともに雑誌『思想の科学』を創刊、編集事務にあたった。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究のサークル活動をおこないながら、京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとり、1960年には安保改定に反対し市民グループ「声なき声の会」を創設、1965年にはベ平連に参加した。1970年同志社大学教授を辞職。その後は在野で活動をつづけ、現在にいたる。『戦時期日本の精神史』(岩波書店、大佛次郎賞)『夢野久作』(リブロポート、日本推理作家協会賞)など、数多くの著書がある。1994年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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